大きい存在
今も 細々と、続いている感じではあります。
そういうので 私は 良いのです。
実は ずっと、ずぅっと 思っていた事があって。
もしも?もしも?
もしもですけれども 前世があったとして。
G は 私の、お父さんだったんじゃないかと
そういう風に感じていたんです。
頭を 撫でられるのが、嫌いなはずの 私が、G なら
撫でられるのは 嫌じゃなく、そして 泣きたくなる感じ。
実際の父には 全く、撫でてもらえた事無いんだけど
父の感じを 顕著に、感じていれる時だったんです。
同時に 同じ物を見て、同じ様な 反応をする。
同じ品物を 偶然持っていたり、同じ感性なんじゃないかと
思わせてくれる 現象が起こったり。
私の心の声が 聞こえてるの?って思う位。何も 言わなくても
すぅ~っと 手を差し伸べてくれる。
いつも 私の先を行き、どっしりと 構えていて、滅多に 動じない。
あまり多くを語らない人です。私も G と居ると、殆ど 話しません。
賑やかな 大阪の街の中で、飲食店に 入ると、周りが 終始
話しているのに、私達は 会話らしい会話をしないから、隣の席の方々が
「喧嘩でもしてるのかしら」
と思ってるのが 伝わってくる程、しゃべらないんです。
だけど それで、2人は いいんです。
特に 何も言わなくても、2人だけの 時間が流れていて、それで
お互い 理解し合えていました。
そんな感じだったんです。
G から 気持ちがもらえているな と言うのは、離れていても
感じ取れる。大きい 存在として、見守っていてくれてる。
私も 全てを曝け出して、委ね切れる 相手でした。
一緒になれたら どんなにか、と思うけれども そうなれないのは
きっと 父としての、因縁関係がある様に 思えてならないんです。
恐らく この先も、このままの 関係が 続くと思います。
ひょっとして お互いが、図らずで どこかで ばったり!
会うとかいうのが 起こりそうな、気がしています。
こればかりは わかりませんが。
こう思っている感覚と 同じ様な感覚が、G にも あるのだと
私は 信じています。G にも G の人生ストーリーがあるでしょう。
その1部に 私の事を、忘れずに 記してくれると思うんです。
それで 私は、十分です。
ーーーーー
長い間 お読み下さって、ありがとうございます。
これにて 『ecru』は、完結です。
が、
この話は 私史の、1部分に過ぎません。
私小説 本編の、『キナリ』が ここまで 追いついたら、合体させて
更に 続きます。
あぁ~ 肩凝ったぁ マッサージに行かないと。
一先ず
『完』
ありがとうございました。
ecru 密撼(みかん) @mecan
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★80 エッセイ・ノンフィクション 連載中 12話
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