薬
私が外に出ると軽く雨が降り始めた。
「最悪……」
私はそういいながら先輩に頼まれた薬を買いに行くために傘をさして薬局に向かった。
……雨の日は嫌いだ、小さいときから雨が降るといろんなことがおこる。
小学生のころ、事故で弟が他界した。
やんちゃで、うざったいけど、決して嫌いではなくむしろ好きだった。だからその時はたくさん泣いていた
中学生のころ、セクハラをされ始めた。知らないおじさん、近所の高校生、とにかくたくさんの人にされ始めた。
そして高校生……私は無理矢理……。
「はぁ……」
私が思い出しながらため息を吐くと薬局が見え始めた。
「とりあえず薬買ってさっさとバイト先行かなきゃ……」
私はそう呟き、そして買うために中に入った。
薬局の中は当たり前だが薬の臭いがした。
私はとりあえず早足で先輩に頼まれた薬のあるところまで向かい、レジに持っていき、栄養ドリンクと一緒に買った。
外に再び出ると外はいまだに雨が降っていた。
「先輩……大丈夫かな……」
私はそう呟き、スマホにイヤホンをさして音楽を流しながら、雨の中傘をさしてバイト先に向かった。
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