点滴

「どうしてこうなった……」

俺は病院のベッドの上でそう呟いた。

事は数時間前に遡る……


「虚ちゃん、顔色悪いし、今日仕事の効率いつもより悪いけど……大丈夫?」

俺は9時以降シフトが一緒の川崎さんにそう言われた。

「大丈夫っすよー、多分風邪でしょうし……まぁ、午前のシフト終わったら病院行ってきますよ……」

俺はとりあえず関節の痛みなどを感じながらそう言った。

「まぁ、この時間帯はまだ一人でもギリギリさばけるから少し休憩入ってきなよ」

「ありがとうございます……」

そして俺は事務所のほうに向かい仮眠をとり始めた。



「…輩……先輩大丈夫ですか?」

あれから何分たったのかわからないがいつの間にか来てた早坂さんに起こされた。

「あ……早坂さん、おはようございます……」

そういって俺は時計を見て……

「いっだぁぁぁぁぁ!」

金庫に明日を思いっきりぶつけた

「先輩……大丈夫ですか……?」

「いや……俺は大丈夫だけど店が店が……」

俺が涙目でそう答えると

「大丈夫ですよ、私が変わりに出てましたから」

「そっか……ありがと……あ、これ鎮痛剤とかのお金ね……川崎さんに謝ってこないと……」

俺が早坂さんにお金を渡すと

「あー、虚ちゃん、起きた?とりあえずさっきのことは気にしなくていいから病院行ってきな?」

「あい……」

俺はそういって病院に向かった。



「急性扁桃炎だね、まぁ、最悪入院しなきゃいけないけど多分点滴打ってどうなるか様子見かな」

「わかりました……」

俺は長い待ち時間を経てようやく診察され


「どうしてこうなった……」

ここに至った


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無色 @Resentment_Mensch

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