恐怖※性的描写ありトラウマ注意

後ろから自転車を漕ぐ音がする。

私はそれを気づかないふりをして急いで自転車を漕ぐ。しかし、信号に引っ掛かってしまった。

『やっと追い付いた……逃げるなんて酷いよ……』

男がそういって……

「来ないで!」

汗だくになりながら涙を流して私は目を覚ました。

私……早坂遥はやさかはるかはトラウマに捕らわれている。

私は……高校生に上がる前から痴漢など多くされていた。理由はわからない。ただ、無理矢理キスされる、胸を触られるなどそういうことは何回もあった……。

そして高校に上がって少ししたころ……

私は同い年の男子に学校内でレイプされかけた。

死にたくなった。消えたくなった。学校にそれを言っても学校はなにもしてくれなかった。警察もなにもしてくれなかった。

そしてそれから私は何回も何回も痴漢などされるうちにまず男子を信用しなくなった。

完全にやることしか考えてないから。体だけの目的だから。言葉では好きといいながら実際は好きでもなんでもない、都合のいい女と思っているから。

それでも私は生きている……死ぬのが怖いから。カッターで腕を切りつけても、自殺未遂を何回しても結局は死ぬのが怖いから私は生きるしかない。いくらレイプされかけても、痴漢されても誰も助けてくれないから……私は誰も信じないで生きている……


ピロン♪

携帯がなり画面を見てみるとバイト先の先輩からの連絡だった。

『おはようございます。今日の早坂さん、今日のシフト1200からだったよね?申し訳ないんだけどあとでお金払うから鎮痛剤買ってきてくれるとありがたいです』

その先輩は変わり者の先輩だった。男でありながら何故か怖くない。むしろ、変な人だった。私が腕を切って血を流しながらバイト先に行っても一切引かないで、むしろ慣れたように対応してくれる変わり者の先輩だった。

『わかりました。いつものやつでいいですよね?(´・ω・`)?』

『うん、いいよ。ありがとね。』

そう返ってきてから私は出掛けるためにシャワーを浴びに向かった

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