幕間「妖精さんの抱き枕」

青い空をプカプカと漂いながら、シルバーは深く悩んでいた。

今日は、どっちのオッパイに包まれて寝るべきなのだろうかと。

自分は妖精である。背中から大きな蝶蝶の羽が生えている。

それ故に、ベットで仰向けに寝る事が不可能なのだ。

顔を地面に向ける、俯けにしか眠れない。

子作りの時も、基本は正常位だ。それ以外の姿勢で子作りすると確実に羽が傷物になる。

傷を負っても、すぐに損傷は治るが、何時でも飛べる状態を維持したい。

そうなると……俯けに寝るために柔らかい抱き枕がいる。

そう、エルフィンと、プラチナという抱き枕だ。


(今日はどっちのオッパイを……枕にすれば良いんだ?)


『妖精さんが考え事をしてますぞ』

『恐らく、人間と戦争状態になっている事を悩んでいるんですお……。

物量が違いすぎる……』

『私たちも知恵を貸そう』


プラチナの小さくて幼なさが残るチッパイ。

だが、とっても弾力があって心地良い枕だ。

吸血姫の身体能力のおかげで、シルバーが夜中の間、ずーと抱きついてもプラチナは平然と寝ている。

だが、背丈が同じくらいだから……抱き枕としては、小さくて物足りない。銀髪ロリには母性が少ない。


(やはりエルフィンのオッパイの方がいいか……?)


『細菌をばら蒔けばいいお!物量なんて細菌兵器で簡単に覆せるお!』

『亜人は病気にかからないから、一方的に虐殺できるな……うむ。

やはり機械人間のカテゴリーなのだろうか……?』

『核兵器を開発して、人間(ハムスターマン)を皆殺しよー!』


エルフィンの大きなデカッパイ。

柔らかくて、抱きつくと甘えたい気分になれて、とっても気持ちいい。

それにエルフィンは女性的な魅力に溢れた身体をしているからシルバーより背丈が大きい。

抱き枕として最良かもしれない。

でも、正妻(プラチナ)の前で、側室を抱き枕にするのは可笑しいのではないだろうか?

プラチナが怒って、夜の子作りが激しくなって大変な事になるかもしれない。

基本、子作りは男側が消費する体力の方が遥かに大きい。

長期戦になれば、シルバーが不利だ。亜人の身体はすぐに体力を回復させるとはいえ、夜の寝る時間が削られて、睡眠不足で、豚人間の討伐に支障を来たすだろう。


(大きなオッパイを抱き枕にしたい。でも、そうするとプラチナが怒る。

プラチナのチッパイを抱き枕にすると、少し物足りない。

俺はどうすれば良い……どっちのオッパイが正義なんだっ……!)


『天然痘はよ』

『黒死病はよ』

『放射能はよ』


「ところで、お前ら、さっきから何を言ってるんだ?」


『え……?』

『妖精さん、人間(ハムスターマン)との戦争で悩んでいたんじゃ?」

『細菌兵器なら、物量なんて関係なしに圧勝だお!

色んな細菌を、交代順番に流せば、最強だお!』


「ああ、そうか。

そういう手もあったか……なるほど。

いいな、その案」


そうだ。日によって抱き枕にするオッパイを変更すれば良いんだ。

1日をエルフィンのオッパイの日。

2日をプラチナのチッパイの日。

そういう風に分担して、交互にオッパイ抱き枕をやれば良い。

そうしよう。

そうすれば、二人のオッパイを存分に堪能できて、安らかに眠れる。やったね。



『どうやら妖精さんは決意したようだな……史上最悪の戦いをする事を』

『歴史は勝者が作るお……イギリスも新大陸で疫病ばら撒いて無双してたお……』




おしまい



【内政チート】「馬車はウンコを量産するからやばい」自動車発明前

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