優しい吐息

 深い深い闇の底から

 ゆっくり静かに降りてくる

 足音も響かせずに


 優しい優しい子守唄

 しっとり世界は湿ります

 ああ やがて全ては夢の中


 時計の針も動きを止めて

 隣の窓の明かりも消えて

 今日は星も月も居ないから


 何の音もしなくなっちゃった

 無限の時間がそこらじゅうに広がって

 頭の中はもう空っぽさ


 じっとしていると飲み込まれてしまいそう

 遠い昔、まだ翼のあった頃へ

 ああ、でも目蓋は重くって


 このままずっと闇の中

 いつまでも眠り続けたい

 ねぇ、誰か僕に呪いをかけて

 もう何もいらないのさ


 そっと誘う闇の声

 待って 僕を置いて行かないで

 もっともっと優しく笑っていて

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にゃべ♪の適当詩集 2003 にゃべ♪ @nyabech2016

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