世紀末救世蹴伝説

 なんだこれ? なんだこれ! なんだこれ!? なんだこれ!!

 お馬鹿なノリのハリウッド映画!?
 タランティーノの奇天烈エログロアクション!?
 それともドーモ。ナンシー=サン。ニンジャスレイヤー!?
 よく分からん、見たこと無い、ただ、ぶっちぎりで面白い!!

 説明不能、ジェットコースター的にぐいぐいと読者をひっぱていく、この物語のエネルギーは、いったいどこから来ているのか。
 作者さんの性癖か!?
 やはり、好きなこそものの上手なれという奴なのか!?

 カオスな作品の中に放り込まれて、あとはもう読者はお好きにどうぞ。出し惜しみもせず次から次へと出てくる美脚、そして美女と美少女・美少年を眺めてハァハァしてくださいな。
 次々出てくるミュータントに、心躍るケレン味に溢れた設定達。
 どうして脚で人が斬れるのか。なぜ気づいた時には結婚しているのか。

 もう、やりたい放題好き勝手。

 そして、思いついた言葉片っ端から放り込んだという感じに、次々に繰り出される脚造語に、私はもう胃もたれ寸前。

 しかしそれでも次の話に進むのは、脚本がハリウッドばりだから。
 要点抑えて、まったく外さないこのこなれた感じ。

 とにかく凄い。いや、すんごい。

 技術ある人が全力で悪ふざけした典型例。
 こういうのが極上のエンタメってんだ。BANG!

 え、足フェチ、どうだろ――とか思って舐めてかかったら、見事に返り討ちにされました。
 最高です!!

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