圧倒的なノンフィクション

性被害サバイバーです。
ずっと乖離していて、去年トラウマと対峙し始め、のたうち回る日々の中、この作品と出会いました。
これまでたくさんの本を読み漁ってきました、
だけど、これだけ「魂の言葉」で書かれた作品を、私は知りません。
一文字一文字、一文一文に、血が噴き出しそうなほど、なんと表現したらもはやわからないほど、著者の絶叫が濃く深く刻まれています。
胸を打たれて震えました、涙で何度も読めなくなりました。
喜怒哀楽が薄く、こんなに心を動かされることはめったにないので、動揺したりもしました。
著者はとても強い方で、そして優しい方だと感じました。
さいごのメッセージは、もう少し早く、薬漬けになる前に読みたかったです。
もっとも、若い頃ではなく、機が熟した今だからこそ、深く納得できるのかもしれませんが……。
それでも、若い頃に、この作品と出会いたかったです。
被害の後遺症に苦しみのたうち回る方が一人でも多く、この作品に出会えることを真に願います。
文章も大変お上手で表現力も豊かで、2日で読了しました。
圧倒的なノンフィクションでした。
フィクションであればどんなに良いことか……。
こんなことがあっていいのかと何度も考えました。
自分のことも考えられました。
著者の方にますますの平安が訪れますように。
勇気をありがとうございます。