幽霊になってもツタンカーメンは妻を守りたかった

ツーたんことツタンカーメン王が、幽霊となってミイラ職人カルブの前に現れる。そう、まさにツーたんのミイラ化が施こされているときに。

ツーたんは割と呑気でマイペース。時の神トートの力で知った未来のパンケーキを食べたがったり、カルブの邪魔をしてみたり。

でも、彼の事故死には不審な点が……そして彼の最愛の妻アンケセナーメンに魔の手が忍び寄る――!

古代エジプトの史実を下敷きにえがかれた本作は、豊富な知識に裏打ちされた本格派ながら、親しみやすいキャラクターと文体で軽やかな作品となっています。
読書中はまるでその時代のエジプトにいるように感じさせてくれる作品です。
また「ツタンカーメンを暗殺したのは誰なのか」という歴史ミステリーに向き合う面白さも。

エジプトや古代好きならきっとこの作品が好きになるはずです。

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