EP1 わたくしと新たなプロダクション~西条紫陽~

プロローグ+プロフィール ~わたくしは西条紫陽と申します~

 《スターライト・アイランド》の中でも、少し寂れた場所に構えている小さなプロダクションの一室。その棚にはひとつの厚い日誌がしまわれている。

 表紙には誰かの手書きで《HappyLifeプロダクション日誌》と書かれている。

 今、その日誌が机の上に出されて、少女の白い手によって開かれる。



 さて、本日も仕事が終了いたしました。

 プロダクションに帰ってきたのは良いのですが……電気だけついて誰もいないのでしょうか?

「あ、紫陽ちゃん、おかえりなさい。今日のお仕事は終わり?」

「はい、ただいま戻りました」

 事務員の彩音がいたようですね。

「まだ、帰ってきたのはわたくしだけでしょうか?」

「そうね。早苗ちゃんはレッスンで未来みくちゃんはオーディション。瑠璃ちゃんは……多分、また仮眠室で寝てるんじゃないかしら?」


 苦笑いで彩音はそう言います。瑠璃は実力はありますが、いささか性格に難ありのようですね――わたくしが言えたことではないでしょうか?

「どうする? 今日はもう帰る?」

「せっかくですので、最初はわたくしが書かせていただこうかと。このプロダクションに入ったのもわたくしが最初ですからね」

「あ~。プロデューサーも粋なこと考えるわよね。まあ、楽しそうだから悪く無いとは思うけど」

 彩音と談笑しながら、向かい側の机をお借りしてわたくしはひとつのノートを手にします。

 それは《HappyLifeプロダクション日誌》と表紙に書かれた分厚いものです。高校の日直の時に書いた学級日誌を少し思い出しますね。


 さて、何を書きましょう……今日のお仕事でもよいですが、せっかく日誌に残すことなのですから印象のあることを最初に書きたいですね。

 日本のことわざにも『始めに二度なし』という言葉がありますし――そうです!


 わたくしは筆を手に取って、日誌の1ページ目を開きます。

 あれは今から1ヶ月前の、わたくしがプロダクションにくる直前のこと――。


 ☆☆☆


プロフィール

名前:西条紫陽 誕生日:12月24日

趣味:食べ歩き・映画鑑賞

プロデューサー補足

髪:白に近い紫のロングウェーブ

瞳:黒

身長:168cm

スリーサイズ:89-68-91


 ☆☆☆

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