考え
パタン
「お茶をお持ちします。」
「うん。よろしく。あ、アールグレイでいいよ。」
「かしこましました。」
朔弥はさっきの事件の概要が載った書類を見た。
「……」
「(犯人の目的はなんだ。)」
ガチャ
「どうぞ。」
「ん。ありがとう。…ねえ。蓮夏はどう思う?」
朔弥は蓮夏に聞いた。
「そう…ですね。私は、犯人は男性でもあり得ると思いますよ?」
驚いた朔弥は目を見開いた。
「…なぜ?」
朔弥は聞いた。
「今の時代は女性へのプレゼントに男性もピアスを買う人が増えてますからね。だからプレゼントを装ってピアスを買った。女性の犯行だと思わせるために。」
「…つまり、君は被害者はすでに屋上で死んでいたと言いたいのか?」
「ええ。被害者はピアスを握っていた。もし、犯行が男性だとして、屋上から落ちたと同時にピアスを握っていたとは不自然です。まあ、犯人が女性だったら揉めあってピアスが取れたなら説明がつきますが、男性だとしたら女性の犯行に見せかけるために屋上で被害者を殺害しピアスを握らせ落とした…とは考えられませんか?」
朔弥は被害者の写真を見た。
蓮夏の言う通り被害者の首には外傷があった。
「絞殺。…行くぞ!」
「どちらへ?」
「決まっているだろう?現場だ。」
「かしこましました。」
心を閉ざした探偵 ARISA @Elen0712
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