こういう遣り取りには雨が似合う。

新宿歌舞伎町から新大久保に掛けての雑踏と、その先の澱の溜まった暗闇の中で、こんな遣り取りが確かに交わされたんだろう。そう思わせる短編です。
最近、数十年ぶりに行ったら、コマ劇場跡の周辺は脱風俗的な雰囲気に変わっていましたし、新大久保の裏町も、韓国料理店なんかが増えて観光地化しており、時代の変化に驚きました。
今だと、この作品のような事は、どこで散見するのでしょうね。立ち枯れた私でも、そんな事を考えてしまいました。
短編にはMAX星2つが私の信条です。ですが、登場人物の人数把握で混乱したから、1つにしました。私の耄碌した脳ミソのトバッチリで、申し訳ないですが...。