超テクノロジーを無駄な事に使う。これこそが文化じゃないですか。これはまさしくそんな話。子供の小さな夢が空を飛ぶ。ちょっとしたアイデアからここまで話を膨らませられるというのは凄いセンスじゃないかなあと思います。ほっとするようなお話でした。
科学が子どもたちに夢を抱かせる作品って読んでいて清々しい気持ちになります。この作品に出会えて良かった。山本弘先生、投稿ありがとうございました。
設定が素晴らしい…楽しいです!!自分も折りたいものです。
やれロボットや、やれ宇宙といった派手さが固定概念として頭にあるSFというジャンルの中において、人の営みを豆腐を切り取るが如く、スッと切り出したようなお話。 台湾のランタン祭りをさらに昇華させたような、願いを込めたモノを飛ばすという行為。実際本当に未来の子供たちがやっていそうなその光景はなんともいえぬ癒しを得られます。 サッと読めて、読んだ後も実に気持ちが良いので是非読んでみることをお勧めします。
七夕の短冊、精霊流し、絵馬...。ヴォイジャーも、もしかしてそういった行為のひとつだったのでしょうか?異星人が子供たちの願いを握りしめて地球を訪れる、そんな未来へつづいたら面白いなぁと、そんなことを思ったのです。
星2つ評価ですが、短編にはMAX星2つと決めているからで、イマイチという意味ではありません。SFに分類されてますし、作者が作品紹介で説明している通り物理の理屈に立脚して描かれているのですが、極めて良質なファンタジーです。少ない文字数なので、教訓めいたものは無いですが、星の王子様や宮沢賢治作品の趣きがあります。少ない文字数ですから、休憩時間には、缶コーヒーを飲むよりは、この作品を読む方が、気分転換になるでしょう。心の清涼剤です。
子供たちが託した願いとラストシーンのビジュアルイメージの対比が実に素敵でした。