第2話嘘しか吐けない異能力?
「種族と能力名乗らないとここからは出さないよっ!」
うん。能力も種族もわかんねぇよ?どうすりゃ良いわけ?いや、ここはこの何故か嘘しか吐けない便利な機能を使って適当に言うべきだな。
「
ざっとこんなもんだな。やっぱり便利かも知れないな。この身体。別に真実、至極真っ当なんかで第二の(?)人生歩んでいく必要も無いはずだ。なら、適当に嘘で誤魔化して、良い方に進んでいけばそれで良いんじゃないか。と、俺は思う。これは悪人の考えが定着しているのか?違うよな?人間なんてこんなもんだろう。なんて、自分勝手に人間を語ってる俺はなんなんだろうか。まぁ、そんなことはどうでも良い。
「そんな種族名聞いたこと無いんだけどっ!なにそれ!能力名も意味不明っ!!」
少女は頬を膨らませ、物凄く反論する。そりゃそうですよね。だって適当だし。仕方ねぇだろ?…というか、俺はまずいことに気がついた。少女のワンピース?ローブか?よくわからんがとりあえず服の裾が箒に引っ掛かって普通に下着見えてるんだけど。俺にこれをどうしろと…とりあえずパンチかキック飛んでくるの覚悟で言うべきだな。逃げる体制を万全にして俺は言う。(自分でもチャレンジャーだと思うよ。マジで。)
「あのさー…下着。それ。見せてんの?」
駄目だまずい。これはいくらなんでも最低の聞き方だな。やっぱ恨むぞ。このゴミ能力。
「─っ!!」
案の
「おい。
俺は瞬時に悟った。こいつが俗に言う厨二病とか言う奴だと…一人称が我で二人称が汝?絶対ヤバイ奴だと思ったが、流石に探してくれて居たと言われれば、何なのか気になる。
「誰だ?」
「我が名を忘れるなど、笑止千万。だが、致し方ない。我が名はリクシード・フランシス!いずれこの帝国を統べる
致し方ないとは言うわりにノリノリだな。あまりの
「リクシードか。何故俺を?」
とりあえず厨二なことには突っ込まず、穏便に済ませるべく、俺はまともに最大の疑問を聞くことにした。
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