答えは出ない。それでも

生きるということ、物を食べるということ、命のこと、それをとても考えさせられる物語でした。
人の価値観、社会の価値観、それは時代と共にうつろい変わります。コーヒーもヨーロッパでははじめのうち薬としてもてはやされましたし、暴力的表現、性に対する扱いなども時代によって変わっていきました。多数派が正しいという世界の中でぼくたちも倫理的な死を少なからず感じる瞬間があるような気がします。答えはでないですが、それでも生きることはやめられないのだなぁと思いました。非常に面白かったです。

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