これからの社会が直面するであろう命や倫理の重要な概念がダイナミックに変化しうる中で、何が失われ何が得られるのか?それすら言葉に出来ないままに社会が変化していく有り様が書かれているように思います。テーマの重さの割に読みやすく、長さもちょうどよく感じられ良い作品だと思います。
当たり前だったことがいけないことになってしまう。似て非なるものに置きかわる。静かに静かに。価値観が変わっていく。大事なものが失われていく。でも、どうすることもできない。ついていけない、…続きを読む
フォルカスのイキモノとしての誇りは、果たして、人間を上回っていたのか、それとも環境に適応できなかった敗者だったのか。不思議な余韻を残す作品です。
最後まで読んで、改めてタイトルを見るとなんとも感慨深い。娯楽としても、風刺小説としても読みごたえのある作品でした。
肉の設定などが非常に考えられて作られている。SFとしてそういった細かい設定だけでも十分にお腹一杯になるのだが、更にそこに倫理観といったスパイスが加わりとても充実した内容になっている。機械猫ファルカ…続きを読む
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