気持ちがいいほど口の悪い婆さんの猛毒を含んだ語りで、『人間が人間として生きる事、人間が人間として死ぬ事』をサラッと書いた傑作。
人口爆発と食糧危機が心配されていた時代の『ソイレント・グリーン』や『定年食』よりはマシになりましたが、人的資源の劣化は如何ともし難い。私が百才まで生きたとしても、ちょうどその頃人口の4割が高齢者…続きを読む
藤子・F・不二雄先生のSF短編『定年退食』を思い出す傑作でした。——「この世界はね、続けていれば必ず成功するようになっているの。けど問題は、間に合うかどうか、なのよね」——「だけどね、人生は限…続きを読む
長く続く介護によって、親を想う故に現役世代が就労困難となる。貯えが不足した老夫婦が心中同然に世を去る。一方それでも老人は増え続け、トータルでの世代間格差は増大する。現実世界で連日報道される…続きを読む
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