魅力的な登場人物達が織りなす、「記憶」を巡る大正ロマン活劇!

第一部まで読ませて頂いた段階でのレビューを書かせて頂きたいと思いますが、なぜこの段階で書こうと思ったかと言えば、第一部だけでも作品として十分に楽しませて頂いたからです!

「大正百二十七年、帝国として名を馳せていた日本」という独特な世界観もさることながら、魅力的な登場人物も数多く登場し、「記憶」というテーマに沿って展開される物語は徐々に盛り上がりを見せ、やがてクライマックスに……と、エンターテインメント小説として大いに楽しむことができました!

特に私がこの作品を読んで感じたのは、作者の登場人物に対する深い愛情です。

だからといって単に甘やかすわけではなく、愛するからこそ苦難にも立ち向かわせていることも感じられ、作中で登場人物が感じる葛藤や思いが「本物」として伝わってきたのではないかと思います。

紅蓮、雫、天泣……皆さんもお読み頂ければ登場人物達のことをきっと好きになって頂けること請け合いですが、その中でも敢えて私は、神崎氏の頑張りを称えたいと思います!

連載は「番外編」、そして「第二部」へと続いているので、これからも楽しみにしております!