「ざまぁ」とは違う正しい因果応報

善因善果悪因悪果。それが正しく機能している(あるいはそれを機能させようとしている)ある意味で理想の国とそれを支える人々。そして肉体的には優遇されるどころか寧ろマイナス補正がかかった状態の主人公。
主要人物のみんなが心の何処かに傷を持ちそれ故に優しく、またちょっとした幸福をかけがえのないものだと理解している、

とても安心して読める物語です。

子供が子供らしく、大人が大人として幸せである物語。もちろん不幸な出来事や主人公の力が及ばない悲劇もありますが、それを乗り越え次につなげる様はとても心地良いです。
非常に長いお話ですので腰を据えてじっくりとお読みなることをお勧めします。

個人的な願望として。
主人公たちがその生を終えた未来の話なんかも見ることができたらなぁ、と思っております。

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