あ。
うん。
若者に。
この作品を、読めよ、推せよ、ゲーム世代を増やせよ、とは、なかなか言いにくい。
読ませてもらって感じた、レトロなテーマがまとう懐かしさ――ノスタルジー――は、この時代を経験せずして、決して共感し得ないだろうからだ。
例えば、内輪ネタで盛り上がるコミュニティ、その輪に入り込めないような。或いは、経験則を活かしても、理解が追いつけない、流れという隔絶の壁。
ただ、世代を代表して言わせてもらうことを、許してもらえるならば、この世界、この時代、いま、この瞬間において。
愚直にも亀の歩みのようでいて、日進月歩に見える兎のひと飛びにも似て、ここまできたか、という感動は、始まりを知らぬ者には、決して得られぬ喜びであったりもする。
その視点から、ゲームは、ここまできた!
おっさんほいほい、確かに!
若者には、未来が、今が用意されており、それが、眼前の最先端なのだ。過去を振り返る暇などないし、そのまま前に進んで欲しい。
そこに至るまでを辿る裏道を、誰が、どうして、懐古などと言葉に出来よう・・・・・・!?
それこそ、おっさん、そう、我々に残され、許された、有り難き、ありがたさ、であることを思い出させてくれる。
こちらこそ、ありがとう、である。
作者が昔、遊んだゲームを書き連ねる作品。
呟くような文調で話しは進み、約3.5万字(2016/6/27現在)の数字が示すほど、読了に時間は掛からない。
君は知っているだろうか?
「キン肉マン マッスルタッグマッチ」というゲームでブロッケンJrが最強だったことを!
→私は知っている。作者が、使うのはタブーという、このキャラをガンガン使っていた(T_T)
「いっき」という大ヒットソフトがあったことを!
→私は知らなかった。この作に小説があったこと、PS3でオンラインゲーム化されていることを (゚Д゚)
特に昭和40~50年代に生まれた人へお勧めできる。
本作は連載中である。
是非、作者の「キャプテン翼」についての考察が聞きたい!
昔のゲームに対する憧憬と言うのが良く伝わってきました。ただのレビューとはまた違うのが良いです。僕も時々、そこらへんのゲーム店で50円ぐらいの中古クソゲーを買います。(世代的にGBAなのでファミコンは持ってません!)でも、古いゲームにも味があるというのは今でも何となくわかります。世代が大分変りますが『ピノビィーの大冒険』の謎のチープさは大好きです。でも残念なのが大学生にもなってそういうゲームで一緒に遊ぶ相手がいないということですね。
あと余談ですが、ニコニコ動画でこの作品の宣伝がなされてましたが、コンテスト中に特定の作品を宣伝して良いんですかね?運営さんも変なことしますね。
三十代以上なら、そういやこんなゲームあったなぁ、と昔を懐かしみながら読める作品集。
どれもこれもクリアした記憶はないが、それは単に難しいというだけではなく、高橋名人が「ゲームは一日一時間」などと言ってしまったのも原因の一つか(笑)。セーブもないのに一時間でクリアできるわけがないですからね。
ゲームセンターCXの有野課長のように、根気よく何時間もかけてプレイしないとクリアはほぼ不可能だろう。……最早苦行ですね。
それと、エンディングがないゲームが多々あるようですが、もしかしたらゲーム開発者が「どうせ、クリアできねぇし作らなくていいや」っていう考えだったのかもしれませんね(;^_^A