第13話
ルールがあって法則があって決まり事があって慣習があって法理があって……って言葉で形が決まり、無から有が生まれるなんてことはなにもない。
○
━━━━ホァコォホァコゥわたしのホァコゥ━━━。
ふりかえると、そこには女が立っている。といっても外見的身体的にざっとみるに
でも、この子は
見ているのはわたしの仁王立ちの前にかがみ込んで縮こまってる
で、わたしも女の視線を追って機械を見上げる。
鯨の中で色褪せたのか全体的に赤っぽいような青っぽいような、所々複雑に混ざりあったような色のところにさらに上塗りされた黒い
音もなくいつのまにかわたしの横に通り過ぎた女が、機械の足下でさっきわたしがしたみたいに頬を機械に擦り寄せる。
モゴモゴボソボソ喋り続けていて、普段人の話すことに興味のない
「今日はいっぱい食べられました明日もいっぱい食べたいとおもいます」
みたいなことしか言ってなくてくだらないと思うけれど、わたしは彼女の声をもっと聴いていたいという理由で聞いている。
わたしのツァオロン @yukiwow
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