光を見たいと、願ったお話。

太陽のない真っ暗な世界、人間とは異なるけれど、命について彼らなりのしっかりした考え方を持っている食人族、背中に蝶の羽を持つ女性など、作者様らしい、独特なファンタジーらしい世界観と丁寧な心理描写が魅力的でした。
ハッピーエンドかもしれないけれど、登場人物達の決断や最後の一行など、切なさも残り、けれど後味は決して悪くない、そんなどこか不思議なお話を堪能させて頂きました。