ファンタジー世界の話ながら、昨今の世界情勢を考えるにとてもリアリティのある作品です。しっとりとしながら花火のように激しく美しい愛の描写に魅せられました。名無しの女の夢はかなったのでしょうか。悲しみがあとを引きます。
とても構成が秀逸で考えさせられる小説でした。人は誰しも加害者と被害者の両面をもっていて、戦争や内乱などの非常事態下では特に顕著になる。冒頭からでてくる飲んだくれの神父(聖職者であるのに酒に酔って…続きを読む
名前はないという女性と、憲兵隊長を務める少佐の恋物語。淡々と紡がれていく物語は、最後のシーンへと集約されていきます。これまで思い描いてきたものが、一瞬で覆される最後のシーン。真暗な夜空を焦がす…続きを読む
ストーリーや描写もさることながら、シナリオを書くうえで大切な要素や技術が全部詰まっていると感じました。見習いたいです。
背景設定、男女の仲の展開のさせ方、最後の終わり方、それらが全て大人の物語です。舞台は、第二次世界大戦の欧州戦線を扱った映画の一部のよう。まぁ、辣腕の憲兵隊長と聞くと、銀英伝のケスラー大将や鋼の錬金術…続きを読む
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