光と影は共存し、出会った時には物語が生まれるのでしょう。
星々140字小説コンテスト 2020年8月 佳作 2020年10月 二席 2021年4月 佳作 2021年6月 佳作 2021年11月 書籍『星々──生きるよ…
ここに何かを書くのも無粋というものだ。本作を読んでその世界に入るだけでいい。
貧民として産まれたのも。 奪わなければ生きられなかったのも。 殺す術を覚えたのも。 ――ひとつのパンに、救われたのも―― それは、ある意味、逃れられぬ運命であり、避けようのない人生。…続きを読む
乞食に身をやつしていた少年時代、金持ちの少女によって恵まれたパンで生き延びた。彼は、盗みでも何でもやって生を繋いで、暗殺者の師匠に拾われ、育てられた。その夜、富と権力への欲望に疲れた依頼主…続きを読む
暗殺する者として稼いで買った、パンの味。守護する者として報酬でもらう、パンの味。同じパンでも、ふたつの味がもたらしてくれる美味しさは、比べようもないほどに違うのでしょう。幸福感や充足感、己の心…続きを読む
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