最近めっきり見なくなった探偵モノ
古典ならヨーロッパからはシャーロック・ホームズやエルキュール・ポワロ、米国代表フィリップ・マーロウ、ロックフォードなんてのも有りましたよね
和製探偵なら少年探偵団を率いる明智小五郎から工藤俊作、et
c,etc…
昭和の頃は変身しないヒーローはほぼほぼ探偵でしたw
けど、その後は変身代表の仮面ライダーも探偵したんだし、人獣も探偵してもいいじゃない?っていうか、腕っぷしもそうですが五感が優れているのですから一般人よりは優れてるだろうしなぁ…
ただ、何が探偵しててもほぼほぼ決まったパターンは仕事がなくって懐具合が…w
この作品もやっぱり仕事がない探偵w
ごく普通の貧乏探偵はごく普通の定番迷子のペット探しをするのですが、ただ一つ違ったのは…この探偵は猫と会話ができたのです〜、ってドコかの魔女の奥さんかい
でも、この設定あんまり活かせてない気がするw
そうです、コレが決め手なストーリーなんだ、猫を使って聞き込みしたり…って、思ってた時もありました
いやぁ~途中で舵きって方向転換したのでしょうか、抗争やら王国の後継者問題やら、とお話広がる広がるw
此処から先は言えません!
短めの作品ですからご自身でご確認下さい
お休みの半日、紅茶飲みながら、バーボングラス傾けながら、或いはツボにハマってデミタスコーヒー吹き出すのも探偵モノを愉しむ流儀…かもしれません?
獣の頭の探偵と聞いて、これはとある往年の傑作の再来、とんでもなくハードボイルドな内容に違いないと思って、私はこの作品を開きました。
……気が付けば読み終わっておりました。
そうして、胸の内に去来したのは、なんとも優しい感情だったのです。
主人公は、どこか抜けているようでいて、しかしとても賢いです。本能的なものなのか、嗅覚が飛び受けています。
たくさんの問題、それこそ無理難題が、探偵である彼の前には降りかかってくるのですが、気が付けばすべて丸くおさまっています。
人徳──いえ、人虎徳、でしょうか。
彼が作中で掲げたスタンスは、とても魅力的で、理想的で、だからこそ難しいものでした。
それでも彼は、それを最後まで貫いたのです。
結果、私は清々しい胸中で、読み終えることができました。
いろんな意味で胸がすき、胸の奥が温かくなる。
そんな探偵の物語を、あなたも読んではみませんか?