作者さんは自分の過去の想い出を踏まえて「ラノベ」という雑な枠組みでくくってしまわないところが良かった。
私は今大学生で、高校のころからラノベには触れ始めました。若かろうが読むに耐えない作品は多数……
一方で、しっかりと構成が練られていながらも、読み易い文体で書かれた良いと思える作品もチラホラあるのが現状だと思っています。
この事はラノベに限ったことではなく、様々なジャンルに言えることだと思います。
文学の良さは、読む人・読むタイミング・読む媒体などなど様々な条件のもと個々人が評価すればいいのだと思います。
最後に、ちゃんと読まずに考えずにとりあえず出版させてみるスタイルというのはどうかと思います。チャンスを与える枠を増やすのはいいけれども、それによって良作が埋もれるのは勿体無い。そう思いますよ出版社さん
問題を提起して幾つかのラノベ作品を例にとって文章の方向性を粗挽きにして書いたのはいいが、小説との比較、漫画との比較、アニメとの比較などをしていない。ラノベの存在価値について論じるつもりがあるのか疑問に思う。それって批評なのか?
だが、問題提起には応えよう。
私としてはラノベという表現媒体が存在する必要性は、読者側よりも作者側にあると思っている。いちばんうしろの大魔王という作品がある。一巻目が出たときこれがその先続いていくかは未定だった。なのにもかかわらずこの作品のテーマの部分は一貫しており、その部分が明確になり始めるのは四巻あたりからだ。もしも普通の小説だったらこうはならない。一冊または上下巻二冊などで伝えたいことを伝えきる。ラノベはそうではない。一貫したテーマを持っていたとしてもそれを青春で希釈し絵を加えそれを一旦隠してビジュアルで売る。作者は延命する。そういうことなのではないかと思う。また、希釈できる分、内容が青く見える分、過激だったり普通ではやれないことを議題にあげつつ大目に見てもらえている面もあるのではないか?
私はラノベは面白いと思う。ある意味もあるはずだ。作者がラノベ意外で表現することができない限りは。
私は高校生であり、時々ライトノベルというジャンルを手に取るが、ここでいう筆者の「小説を読んだ気にならない」というのはよく分かる。
と、いっても読んだことあるライトノベルはタイトルこそ出さないものの「妖精さんと国連のおねぇさん」の話だったり「ウイルスにDNAを書き換えられた化け物に両親を殺されたエドワード・エルリック君の話」だったり、「不愉快です、と言いながら妖夢を駆逐する眼鏡美少女の話」だけなんですけどね。
総じて言えるのは、どれも小説ではなく漫画を読んでる感覚に陥ったしまった事だろうか。
絵と文字でスピーディに世界を描くのが漫画であると思っているが、ラノベは文字だけでスピーディに世界を描いてみせる。
これ自体、技術の必要な事であるし、それを上手くやっていけるラノベ作家は素直に尊敬するが、小説と認めるかどうか? というのは別の話だと私は思う。
あぁ、完全にレビューからかけ離れてますね。すみません。