第16話 まとめ

 一番言うべき事は何か?と言うとライトな作風を好むオタク層向け。ここを掘り下げないとネット小説と言うのは意味が無い。それと言うのも私は今後もネット小説はオタク物なんじゃないか?と見てるから。先ほども書いたけど根本的に小説を読む若年層が減ってるなら、将来の話をすると一層一般層が入ってくる道が無い。何がポイントになるか?と言うと電子書籍とかとこれは違うから。ここにポイントがある。おそらく一般層がネットで小説を読むとしてもそこまでだと見てる。なおかつ読書そのものが一般とは遠い趣味になる可能性が高い。そもそもこれは今に始まったことじゃない。様々なメディアで物語を楽しむ機会が増えたらその代わり小説で物語を楽しむものが特別なものじゃなくなったから。すでに読書の衰退は始まっている。これから何年待ってもネット小説の多数派がオタク層から変わらない可能性がある。


 またはオタク層が消えたその残りになる。これは一般層じゃない。小説オタクだ。敢えて私はサブカルオタクの事をオタクと書いた。だから小説マニアと書いたほうがわかりやすいかもしれない。何故同じ言葉を使ったか?と言うとオタクに能動性を示す意味が強く含まれてるから。小説オタクとサブカルオタクは同じ行動になりやすい。かつそもそも過去は小説オタクと一般的に言われるオタクは重なっていたケースが多いから。オタクに読書家が多かった。多数派のオタク層が消えたら企業サイトであるカクヨムは同時に消える。お金になるわけが無いから。本来お金にならない小説をやる場として都合が良い。そういう過去の状態に戻るだけ。何も努力しなくても勝手に落ちる道なら話す価値が無い。だから私はライトな作風のオタク向けを熱心に話している。


 さて、だが今回の話しはなろうを軸に話してる。これはネット小説の将来の話じゃない。すべては繋がるけど、今回の調査は非なろうファンタジーに対するカクヨムとなろうの差を見ている。同世界転生と言う異世界転生の影響を受けた良作に溢れている。ある意味これもなろう系の一般化になる。異世界食堂と同じ発展の仕方。転生だけにクローズアップして作り上げた作品になる。特にここが大きいが、カクヨムとここの差なら圧倒的になろうの勝利になる。これは比較にならない。さすが本場となる。後はライト風作品。これはなんとも言えない。カクヨムで異世界転生以外のライト風文体を強烈に意識した作品がどうも分からない。本人はラノベと思ってるけど、なんとも言えない。


 カクヨムに多い、王道ファンタジーやジブリや村上はるきの様な分類しにくいファンタジーも全く無い。これに関して重大な問題を見つけた。累計ランキングでは非なろうファンタジーは見る事が出来ない。以前から聞いていたなろうのジャンルは使い物にならないはやっと分かった。どうやって非なろうファンタジーを調べたのか?感心するものがある…。調査してる人がいるんだ。だから私は見たんだ。まさか月間とか週間で調査していたとは…。さすがにそれはやる気が無い。確かにこれは使い物にならない。異世界転生ってジャンルを作るって改革するらしいけど、その後カクヨムと比較できるようになると思う。現時点では一部比較できるが、全くなろうに無いタイプの作品もカクヨムには多々あるのでそれらは比較できない。しかし、そもそもそれらはばらつきが激しいので読者側としては平均レベルが低くてあまりカクヨムの価値を上げるものじゃない。一部間違いなくこれはカクヨムにきてよかったと思わせるものがある。それを打ち消すほどどうでもよい作品と順位に関係なく混じってる。


 ただし、異世界転生の影響を受けた古典的ファンタジーはむしろなろうの方がレベルが高い。


 大事なのは選択肢の考えだと思う。何か一つが正しいわけじゃない。どれかを選ぶという事になる。その選んだ道にはそれぞれ意味がある事になる。私の過去の歴史から着想した確率がこれに絡んでいる。


 1、このままなろう系を量産していく。

 私はこれは駄目だと思っている。以前から話してるように細分化に対して以前より悪化してるから。シンプルに細かい発展はどれも出しつくし感を誘発している。他ジャンルとの異種交配は?これが良くない。異世界食堂はこの作品だけは切れ味がある。ただだがそもそもファンタジーで一般向けをやるのがニッチ過ぎる。どんどんオタク要素が薄くなるだけで変わりに得た一般性が実際一般に広がっていく未来が全く描けない。以前も書いたがもしドラみたいなトリッキーな一発屋。順調にありがちな創作における衰退の道を辿ってる。ただ一つ付け加えるのは小説家になろうがこの先どうなるか?は分からない。これを後追いするカクヨムは駄目になるって話しだから。根拠は作者、読者ともにそれらの規模をスケールダウンさせただけなので維持できない。


 2、文章重視の文芸系。

 これは駄目。理由はカクヨムだから。やりたいならいくらでも小説投稿サイトがあるのでそこで有志を募ってやれば良い。あくまでこれは主軸となるラノベ(オタク向け作品)のおまけでしかない。何度も書いてるのは主軸との共存(寄生)路線だから。一番駄目なのはこれ多数派のニーズ無視のごり押しだから。


 3、非ライトノベルの一般向け

 これも駄目。今のネット小説の多数派がライトオタクだから。ランキングの強みを出せない。ランキングでやら無いなら2と同じなので意味が無い。こんなうんこランキングあてにするぐらいなら公募で選んだほうが効率が良い。ランキング自体の問題の対処を考えたらデメリットの方が多い。私は将来的にもネット小説で一般層がきちんと多数派になる未来が来るのか?疑問視してる。それは深夜アニメをサザエさんを見てる層がみるのと同じぐらい強引な見立てだと見てる。一応根拠があって若年層の読書離れがあるから。せいぜい読むのはライトノベルだと今のまま変わらない。未来はより一般の参入が厳しくなる。


 4、ライトノベルを含めた出版の改革

 単純に縮小してもっと堅実な作品作りに移行する事になる。漫画が参考例になる。流行の作品の劣化コピー戦略の放棄になる。ただしライトノベルである限りなんらかの一般との差別化は必要になる。なんでネット小説なのに?カクヨムの場合だけになる。ライトノベルのしわ寄せがこのサイトの設立になってると見てるから。後極度にオタクよりの作品の放棄になる。学園者、ファンタジーってジャンル的になっていく可能性がある。何故学園者とファンタジーが共存するのか?で大人を中心に描かないって点で一般に対するニッチだから。


 5、オタク向けの継続

 1と密接に関係するけど、新しい流行を作る作品の発掘になる。これ簡単じゃない。ただ後追いで先行きに未来が無いやりつくし感のあるなろう系をそのまま継続は難しい。カクヨムとなろうが良いライバル関係になるにはこれが一番良いと思う。これで一番重要なのはオタク受けする作品になる。ここで目先を変えるだけで一般向けとかやったら駄目。これアホでも出来るから。暴投で打てないだろ?って自慢するようなもの。意味が無い。ストライクコースは外さずに討ち取らないと。空振りさせるのが当たりってのは変な話だけど、作家と読者って実はこういう関係がある。読者の狙いに当てさせるのがなろう系だとすると、読者に予想外なのにストライクだと思わせるのが新時代の作品になる。



 私は4か5がお勧め。4はさっさとカクヨム潰してラノベも縮小しろだからまず企業は受け入れない。ただ、長くやるか?短期勝負か?で変わってくる戦略の違いだから。ラノベがとても楽なのは漫画と言う巨大なゆりかごがある点。読者を育てなくて良い。ただ私は5の確率は低すぎるので1と5の間として魔法科を作るのをお勧めする。



 とにかく重要な事は小説というものを離れてオタク向けのネット小説はどうなっていくのか?が私の関心事だと思う。何度も書くけど、私はそうじゃない小説を否定しない。ただ文章重視の文芸路線はカクヨムじゃなくても出来るという事。そもそもが少数精鋭が向いてるのだから。逆にこのサイトでも分かるように読者の数が増える事で機能するランキングによって排除されその存在は消されてしまう。そういった路線はむしろ多数の読者を排除するほうが望ましい。あくまで私は共存寄生について述べただけで、根本的には非商業的な小規模なサイトでやるのが望ましいと思ってる。次にミステリーなどの一般向けは?それは結局一般層を相手にするには良質な作品の選抜が重要になる。それに対してランキングが一般向けとして機能しない点がかなり問題。一般読者の比率が少なすぎる。


 小説全般についての話し合いはカクヨムというサイトの運営と絡めると無駄だと思ってる。あくまでオタク向けを重視して語られるべき。しかし実際は真逆の話しか無いこのサイトに私は失望している。大半の人間は企業の投稿サイトなのに企業が何のメリットも無しに維持することを望んでいる。まともな大人の思考だと思えない…。早晩そんなサイト手放して終ってしまうだろう。


 なら何故今回オタク向けとして重要な異世界転生重視じゃなくて、それ以外を調査したのか?ダメ押しが大きい。ただ今回はっきり私の思い込みが合った。100位以上しか見たことがなかっためその以下にごっそり非なろうファンタジーが眠っていると思い込んでいた。それは見事に裏切られた。何故ここまで非なろうがカクヨムで支持されてるか?そのすべてが分かった。ランキングが異世界転生しか機能しない。ただかろうじ残った主流のなろう系以外も質は高かったと思う。その点はこれまで書いてきたとおり。ただ自分の中で思い込みがあった点でわざわざ調べる事になったのが大きい。以前から月間週間ならって前置きが2chで溢れていた意味が今になると意味が分かる。確かに累計では微塵もカクヨムらしいファンタジーはなろうでは無い。


 調査無意味だったか?なら半々。これ以上調査しようにもランキング自体が無いのでこれにて終了。


 何かこれだけはいう事があるか?なら特に無いダメ押しの調査で最初からあんまり意味のある調査だと思って無いから。私はそもそもなろうに対して力不足のカクヨムって見てる。それが今回の調査になる。その点は一切揺らぎ無くより増強できたけど、一部カクヨムの方が優れてるとはっきり感じれた。しかし、いずれなろうが異世界転生のジャンルについて改造するって話があるのでそれ次第でその一部も叩き壊れると思う。その時は完敗になる。しかし、根本的にはネット小説すべてがもう行き詰ってると見てる。その点ここがポイントになる。私が調査した一部良い点がある非異世界転生ファンタジーについて、そんなもの良い点として個性として伸ばしても無意味だと思う。よい点だと書いたけど、根本的な解決にならない。それはそもそもたいした力にならない。次に、本当の問題はカクヨムなろうの無意味な差別化じゃない。


 両方ともオタク向けで良い。そこは絶対に譲らずに差別化しないと意味が無い。これをきちんと考えるか?がポイントになる。私が見る所その点に着目してるのは私しかこのサイトで居ないと思う。





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