第15話 ランキング上に戻って

「セブンス」

 がっつりとしたものをとまた読んでいる。やっぱこれ楽しめるな。ただ飽きそう…。とにかくご先祖様会議がしょーもないから笑ってしまうわ。だってろくな助言無いからな。これがこの主人公の能力って気の毒。どう転ぶのか楽しみだ。水戸黄門ならはちべえしか居ないような自体だ。


 設定は面白そうだな。1つしか無いスキルを7代の先祖のを使う事で交換して使う。逸れに対して資質による制限があるため使用が容易じゃないってのも中々。一番の今の違和感は、早くそれ使って面白いの見せてよって点。今のところ頭の中でご先祖会議で駄目だし食らってる子孫のコメディでしか無いから…。 


ああもう前置き長いな…。この作品の目玉ってやつを。まあご先祖様会議面白いけどさそれだけじゃな。



 うーん、何かもう結論出てしまった。最後の決め手となる部分が300位になってしまって終ってしまった。そこまで行く間に全くカクヨムみたいな非なろうファンタジーの文字と内容の両方の高いレベルの作品にほとんど出会えなかった。平均点って点で微妙な気持はあるが、それらの中でこれはと思う作品だけ集めたら圧倒的な数の違いがある。あくまで300位までならって話しだけど。カクヨムが単純に数少ないだろ?って思う部分もあり。スタートしたばかりのサイトとしては異例の数なんだとは思うけど。ただ今熱心に読んでいる”火刑戦旗を掲げよ!”だけはそういった作品を肩を並べられる。ただカクヨムが凄いのは、そういった作品じゃないその他の作品が豊富な点。しかも確率は低いがきちんとわかり易い刺激と文字のバランスが取れた作品もある。この点は全く違うサイトだぐらい中身が違う。他は話しにならん大人と子供だこれじゃ…。そもそも今の多数派であるオタク向けとして両方のサイト私は駄目になると見てる。



「火刑戦旗を掲げよ!」

 本当に面白いな。欠点はライト風じゃないだけだ。同世界転生は間違いなくなろうが生んだ古典を進化させる傑作だと思う。2作品も良作を見れば十分。ただあっちは文体はライトだ。だから文字だけを取るならそこを突くべき。実際は内容もこっちがすき。バトルに関しては正統派なろう異世界転生の方が面白い。ただこれは難解な話になるから避けたい。根本的にはなろう系のバトルはゴミだ。しかしある一点においてのみ価値がアル。そこが見えなければ意味が無い。伝統的な少年誌バトルの進化系となろうバトルは残念だが相容れない。根本的に思想的なものが違う。ただ接点はある。しかしそれを成し遂げる力量が作者にないに尽きる。その最大の原因が文字が大きい。私も文字なら頑張る気になれない…。さてそれは置いておいて、内容がすきなのは文字向きだから。バトルにおいて身体的バトルは圧倒的に漫画が向いてる。そこで偏った知略バトルになるとつまらない。その当たりバトルと言う形じゃなくて内政コネクション謀略など絡めてあるのでここが面白い。それらは文字に向いてるから。


 そういった文字とバトルの関係だけじゃない。戦記物が面白いのはバトルって感じさせない戦いと人間の絡み合いがきちんとしてるのが大きい。これが戦いの連続なのにバトルモノと同じように見えない。それでも私は戦記物は根本はバトルモノに似てると思う。戦いが多すぎる。戦記物の形を取りながらそうじゃない軸があるなら風の谷のナウシカが多分最高点に近い。微妙にロードオブザリングはしょーもない部分がある。何故LORが似てるのか?と言うとホビットを主役にしてる点。彼らは戦わない。だから戦う話を主軸に出来るわけが無い。後は宮崎駿がファンだからが大きい。


 文字に触れると台詞だと思う。どんな凝った文体も台詞で人柄次第で壊れてしまう。批判的に移るかもしれないが、この作品芝居がかってる。じゃリアリズムが適当なのか?と言うと。ギリギリの部分をついてる。キャラクターと人間のギリギリの部分を突いてる。個性の色分けを台詞回しで上手く表現にしてるから群像劇をさらっと見れる。これをリアリズムがしっかりしてないと見るか?またはそういったリアリズムと面白さのバランスのぎりぎりをせめて良いとするか?は受け手次第だと思う。私は絶妙のバランスだと思ってる。


 終った。星2で良いと思う。じゃ3つはなんだ?といわれると困る。楽だから2にしてしまってる。3は後悔してしまうから。ただ2も凄い事なんだが。実を言うと結末がちょっと2で本当に良いのか?と迷ってしまったから3はありえないと言えばありえない。当たり前の様に2で拍手喝采で終ると思ったら。すごい予想外の終り方だったな。ただそれは仕方ないかもしれない。どこかでファンタジーと距離を置くべき部分が必要だったのかも。何故この作品がファンタジーなのか?はすべてラスト付近で決まってる。最終回のあれは後日談だと思う。


 ファンタジーの部分を上手く2つ処理して古代の歴史にしてしまっている。シェークスピアの様な話の流れにナル。1つはマルコの前世に絡めて太古の神話的創作という形で片付けている。後は1つは世界の真実という点とそれに関わるマルコとヨアキムの二人の話で片付けている。それによって上手くファンタジーと現実が混じる架空戦記として片付いてる。ラストどうやって片付けるか?で強引にやったのか?それとも当初からファンタジーをどう処理するか?で考えられた処理なのか?このあたりは分からない。ただ盛り上がりに欠ける反面この作品の根っ子の部分のややファンタジックな部分を見事に歴史物として処理したのは素直に面白いと思う。


「うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない 。」

 これ良いな。ほのぼの見れる。うさドロじゃ。現実の面倒なのカットして子育てじゃー。確実にそこそこで見れる。前から異世界子育て良いと思ってた。現実だと甘い子育てものやるとファンタジーだとか言われるからな…。ファンタジーだから良いだろって開き直れる。


「精霊幻想記」

 1次創作の異世界転生だな。ダークな世界観だと思っていたら何か俺TUEEEになってきた。うーん…。なろう系かよ。でも気になってきた。

 なんかこれ面倒だな。中途半端にシリアスでハードだな。魔法がイマイチ使えないから魔法科の面倒になった感じだ。そういうば文章以外にこの面倒くささがあった。現実の面倒さを持ち込む。ただドラマ作るにはそういうのが必要と分かってるけど。またこんなのかって延々とワンパターンな人の悪意を見せられるいらっとする。

 なんか悲惨すぎるけど、その悲惨さが面白い。こういうのを待ってたんだ。私が指摘したとおりだ。自分の心は予想通りの反応をする。

これ面白いわ。まだ話がまるでぐちゃぐちゃなのでそこそこで継続。嫌な事ばかり起きるけどそれが心地良いのと、バッドエンドみたいな転落はギリギリ避けられてる。逃亡者みたいだな。はーついてないって感じの主人公だ。

 これ面白い。私が言ってたバトル軸飽きたってのはしっかり出来てる。しかもまだ何したいか?主人公適当。それでも面白い。そういう軸みたいのできたら逆にまた違う評価したい。


「戦慄の魔術師と五帝獣」

 参ったな結論で無い。あと一息足りない。後これ文章はライトだけど中身ハードだな…。ラノベタッチの作品ってたまにこういうのある。セブンスもこんな感じだな。でもあっちは明らかに両親おかしくなってるし。地味とそこそこの間保留が続く。

 駄目だ地味で片付ける。学園物の嫌な食傷感を思い出す。そうなんだよな。結局非なろうだと言っても学園物ラノベ=ライト風の文体内容の作品になりやすい。中々内容はハードな面を含むけど。さすがに上位だけあってどれも読ませるものが多い。しかし内容の飽き飽きした最大の部分が弱いんじゃどうにもならない。


 さて、まあ悪くないと思う。全体の平均を考えると十分レベル高い。もう何度も触れてるけど、根本的になろうとカクヨムじゃ扱ってるファンタジー小説のタイプが違いすぎる。その部分はそもそもカクヨムの方が平均値の悪さからたいした刺激になって無いから、敢えて平均値を無視してこれはと思うものを選ぶならなろうには無いタイプなので素晴らしい作品ばかりだと思う。敢えてオタクにやや傾いた自分の好みでは平均値では無視して良いと言うけど。



 ひとまず小さなまとめとして、タイプが違うがなろうの非なろう作品は十分に質が高い。ただ、多くの作品はライトノベル、同世界転生や古典的異世界転生作品など昨今の作品、特になろうの異世界転生の影響を強く受けている。その点カクヨムが異質すぎる。比較のため感想を書いていたが、最後になったモヤモヤとする違和感が残ってしまった。間違いなくカクヨムにも同系の主流のなろう系とは違うファンタジーが混在してる。その点それらに対する圧倒的ななろう作品のレベルの高さはなろうAGE、カクヨムSAGEを証明するのに十分だと私は判断する。


 しかし、それ以外の異色のカクヨム特有のファンタジーに関しては総合点での影響力が小さいが無視は絶対に出来ない。何故なら他ならぬ私が高く評価してしまっているのだから…。惜しいのはそれを発見するのに苦労する点。それが致命的なんだが・・・。

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