作者の語り口などを始めとした様々な要素から涼宮ハルヒシリーズへの愛を感じました。 幼い頃に涼宮ハルヒシリーズを読んだ時に感じた激情が胸に湧き上がり、とても懐かしい想いに浸る事ができました。ありがとうございます。
主人公がキョンを彷彿させる語り口調でスピード感もあり面白い。最後の田中さんの憂鬱を主人公がキョンの如く、接していくのが素晴らしかった。パロディーだけど、テーマは同じだと感じました。
涼宮ハルヒを呼んでいた時の思い出がまざまざとよみがえりました。最後はしんみりしました。
余韻も残しつつ、起承転結がしっかりしていた。また、文が冗長ではなく、最後まで読みやすかった。
キョンの語り口を彷彿とさせるモノローグ、オタクなら知ってるだろと言わんばかりのパロディー、ハルヒ好きなら一度は考える現実的な社会性。それらがギュッと詰まって紡がれる、2人の物語。作中には涼宮ハルヒも、朝比奈みくるも、長門有希も出てきやしない。それでもこれはハルヒの物語だ。知ってるか?ハルヒに人生を振り回されたのは、世界規模で大勢いるんだぜ?次元の壁を超えてな!だからこれは、やっぱり涼宮ハルヒの物語。最高です。