女騎士のためのオークマニュアル

【用語集】オークのための女騎士マニュアル【解説】

※本編のネタバレを含みます。ご了承ください※

　【マジックアイテム編】

　１．女騎士のためのオークマニュアル

　オークの生態が描かれた指南書であり、その対策呪文が書かれた魔術書。女学院に寄贈されたものだったが、栄誉を讃えるためにヒーライトに進呈された。

【オークからの一言】

　薄い本。しかも、私が初期に描いたやつ。恥ずかしい。外伝も合わせて6部作構成(完結済)。

　２．メイス

マジカルち×ぽと呼ばれる巨大なそれをモチーフにした杖。ひとたび杖を振るえば思考が不能になるほど混乱させる。対軍兵器として運用しようとする動きがあるらしい。

【オークからの一言解説】

　大きい張り型。バイブレーション機能付きのやつ。

　３．ロッド

　手にフィットする小さめの杖。押しこむことができるレリーフが刻まれている。

【オークからの一言】

　テレビデッキ用のリモコン。

　４．構造石

　記憶を記録できる四角い黒石。中に歯車が二個入っている。最近類似した七色に輝く円盤が発掘された。

【オークからの一言】

　ビデオテープ。

　ちなみに、レミリィの持ってた映像付きのもののタイトルは『シンプルAVシリーズ2000 THE・感度3000倍』

　５．エクスカリバー

　王家代々に伝わる王選定の剣。さまざまな逸話を持つ。王たる者のみその真価を発揮するという。

【オークからの一言】

　アーサー王伝説を題材にした某エロゲーのヒロインコスプレ用の剣。

　ちなみに作後、漫画のモチーフにするためヒーライトから試しにエクスカリバーを拝借したらすんなりと鞘から抜けた。……どうやら、私にも王たる資格があるようだ。それは冗談だが、抜けた理由を考察すると、二人とも異世界人であることが挙げられる。つまり、王たる者に抜けるのではなく異世界人であることがトリガーとなっているのではないだろうか？ ……ん、ということは、ヒュルン王国を建国した初代国王は……いや、この話は長くなりそうなのでやめよう。

　【登場人物編】

　１．ナイティス

　宮廷騎士のなかでも特別な位置する『護衛騎士』という役職で、姫の側近にあたる女騎士。クコロセ女学院時代では学術・剣技ともに平均的な生徒だった。しかし、国王がヒーライトの噂を聞きつけ学院に視察しに付いていったときのことである。無類の面食いだった姫はナイティスに一目惚れ。学院卒業後、側近になるようにスカウトされることに。このことは宮廷騎士になったあとも宮廷内で悪い噂が絶えなかったが、実力のなさは自身が一番感じていたためあえて悪評を受け入れ、それに負けないほどの努力をしてきた。

　作中では、遠征から帰還途中の姫の護衛途中、盗賊に襲われ運悪く一人だけ崖から落ちてしまった末、オークに出会うところから始まる。

【オークからの一言】

　姫に顔を買われて宮廷入りとは、現実は小説より奇なり。彼女が騎士になるとき、女性（せいべつ）を捨てたということを語っていたが、これが原因らしい。

　２．ヒーライト

　ヒュルン王国が誇る最強最美の騎士団長。のちに名君にして暴君の名を欲しいままにするヒュルン王国の国王となる。

　その才能は幼きころから止まることを知らず、生きる伝説として数多の活躍を残している。

　そのひとつに、王の資格あるものにしか抜けないとされる剣（エクスカリバー）を王族でもないのに引き抜いたことが挙げられる。

　彼女が短期間で王になれた理由は、エクスカリバーに選ばれたことと彼女の積んだ実績もあるが、大きな理由として現国王はエクスカリバーを抜けなかったという事実が大きい(王でなかったヒーライトがエクスカリバーを所持している理由を考察すればたしかに、という感じである)。そのためにエクスカリバーに選ばれたヒーライトを正室に迎えようと縁談を持ちかけた。結果は知っての通り破談となった。

【オークからの一言】

　作中で、オークマニュアルに傾倒していた理由が語られていたが、それを差し引いても彼女の恋愛観はぶっ壊れていると思う。普通、あの本を恋愛指南書とは思わないだろう。

　ちなみにナイティスによると、ヒーライトはエクスカリバーを持っていないほうが総合的に強いとのこと。元々、魔法&剣技の混合スタイルだった彼女は所持者の魔法すら弱体化させてしまうエクスカリバーとは相性が悪いらしい。

　３．レミリィ

　考古学に精通する魔術隊の一員。魔術だけはヒーライトにさえ引け劣らない。その能力を買われ、諸作戦で魔術小隊の臨時隊長に抜擢されたことがある。

　クコロセ女学院時代では、主席であったヒーライトを目の敵にしていた。そのころ名付けられた『永遠の二番手』『卒業式の人』などは彼女の人生において屈辱として刻まれることになる。

　考古学専攻の両親を見て育った彼女は、自然と『魔具（マジックアイテム）』について興味を持つ。

【オークからの一言】

特筆すべきことはないが、彼女は苦労人なだけで比較的まともな気がする。

　４．ハナ

　深き森の奥にある一軒家に住むオーク……ということになっている。

【オークからの一言】

　ちなみに『ハナ』は本名ではなく、同人作家用のペンネーム。実名からのもじりなので本名に近いが。