『意識の低い』妹を観察し考察し続ける兄

意識の低い妹を観察し、日常会話やその行動などから思考を読み取っていく、兄の一人称で綴られれるエッセイ的なドラマです。部屋に虫が湧こうと法事だろうと『意識の低さ』が変わらない妹のマイペースさはある種のすごみがあります。そして、妹を観察し考察し続ける兄もすごみがあると言えるかもしれません。ニーチェの『怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ』という言葉を思い出しました。

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