第5話 提出プロットのウラバナシ
さて前回掲載したプロット。内容に関しては当時好きだったものとかこれまでに読んだものとか、そういったものが色々とミックスされてできたものです。
(もしも「これとこれに影響を受けたんだな!」というのがわかる人がいたらすごいので、ぜひレビューに答えを書きこんで行ってください)
キャラクターの名前については、当時好きだったミステリー小説の登場人物から少しずつ拝借したものでした。
・国枝香織
→S&Mシリーズ(森博嗣・著/講談社ノベルス)に登場する国立N大建築学科助手・国枝桃子より。名前は栗本薫から取って、女子高生風に字面を変更しました。
・麻生礼二郎
→京極堂シリーズに登場する私立探偵・榎木津礼二郎より。名字の方は本棚に刺さっていた本の著者の中で目についたものから。
内容について「色々なものがミックスされてできた」と冒頭で触れましたが、当時はドラマでも少年たちが政府の陰謀に立ち向かって見たり、高校生探偵が事件を解決して見たり、刑務所から連れ出された少女たちが危険な任務についてみたり…というような内容のものがありました。
今でこそ日本のドラマは元気がなくなっていると言われがちですが、当時のドラマは思い出補正を除いたとしても週に何本も見たくなるような出来のいいものが多く、またバリエーションも豊かでした。
ライトノベル(という名前も当時はなく、スニーカー文庫や富士見ファンタジア文庫のような作品は確か「ヤングアダルト小説」と自称していました)も今のように萌え系統の作品は多くなく、主な読者は男性だが女性でも楽しめる作品、というようなものが大半でした。
主人公は主に10代の少年少女で、児童文学を好むような子供がその延長線上に手に取るような作品が多かったこともあり、その意味でこれは「当時らしい」プロットであったのだろうと思います。
長くなってきたので「これが選ばれた理由の考察」は次回にでも。
「キャラクター小説の作り方」に投稿して採用された話 浅葉りな @lina_asaba
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