第4話 掲載されたプロット800文字
さて、前回、次はプロットを掲載すると書きましたので、以下に「キャラクター小説の作り方」から投稿プロットを引用します。
800文字くらいだと、確か「多分この内容なら800文字になるな」という内容を頭に思い浮かべたらそのまま書き取っていくという方式での一発書きじゃないかな。当時はまだパソコンが普及しきっていなかったので、短いものは原稿用紙に手書きでした。
-------ここから引用-------
女子高生の国枝香織は、薬局で花粉症の目薬を買う。その目薬をさしたところ、薄く、他人の感情が見えるようになってしまう。
はじめはぼんやりと見えるだけだったが、次第に感情以外のものが左目では見えなくなっていく。それに呼応して、目の色が薄くなっていく。
その頃になると、周囲も香織の異変に気づきはじめる。周囲は香織を気味悪がる。孤立する香織。
そんなある日、香織は自分と同じように左右の目の色が違う少年がスーツ姿の男を撃ち殺すのを見てしまう。が、少年の感情に悪意は感じられなかった。
少年は香織を見つけると、銃をしまい、近づいてくる。少年は香織に麻生礼二郎と名乗り、見られたからにはついてきてもらわないと困る、と告げる。香織は半ば強制的に連れて行かれる。
連れて行かれた先は地下のアジトで、そこには香織と同じように左右の目の色が違う人間が大勢いた。そこで香織は、その目薬のせいでこんな体になったのだということを聞かされる。目薬を作った会社はダミーで、実は、日本の支配を目論む組織だというのだ。ここにいる人々は、手違いで新薬の混入した目薬をさしてしまったため、組織に追われているのだという。このままでは香織も追われるハメになるからと、そこに留まることにする。
そのうちに組織と水面下での闘争が始まるが、途中、香織は自分が騙されていたのだと知る。麻生たちこそ日本支配をもくろむ組織だった。薬物混入も麻生の仕業で、目薬の会社こそがこれをはばもうとする側だった。
怒りに任せて麻生を撃つ香織。香織も麻生に撃たれ、左目を損傷する。
麻生は死ぬが、香織は一命を取りとめる。その代わりに左目の視力をすべて失う。香織は警察に捕まるが、やがて、日常へと戻っていく。
------引用ここまで
ところどころはしょってるだろうとか文章がちょっとたどたどしいだろうというのは女子高生が一発書きしたんだと思ってお許しください。
さて、次回からはこのプロットの「ウラバナシ」と、何でこれが採用になったのか?という考察です。単純に他のより出来がよかった、ということは多分ないだろうなと思っています。
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