テンプレート、それは上手に使えば武器にもなるが、下手に使うと作品を一気に陳腐にさせる諸刃の剣。
そして本作は魔王の下に集まったモンスターたちが、モノマネと称して次々とWEB小説のテンプレを披露していくのですが、その既視感が凄い。
一つ一つのネタは元ネタである「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」同様に短いのですが、そのほんの短い一文の中で「あ、このシーンこの前読んだ小説にあった!」という具合に、WEB小説のテンプレを切り取る手つきが実に鮮やかなのです。
個人的にはサキュバスによる「悪役令嬢」シリーズが白眉。
また【WEB創作界隈における新宿の扱い】や【講座系エッセイにありがちな書き出し】というモノマネのタイトルだけでは中身が想像つかないのに、実際に読んだ瞬間「なるほど」と納得してしまうあたりにも作者のセンスが感じ取れます。
こうしたテンプレの数々を参考にして応用するか、あるいは反面教師にするかは読む人次第ですが、こうしたセリフや展開が既にお約束として読者の間でもおなじみになっているということは知っていて損はないでしょう!
連載自体は2年前から始まってる人気作なのですが、今年になって完結したということで、まだ読んでない人も、以前に読んだという人も是非ご一読を。
(小説を書く参考になる作品4選/文=柿崎 憲)
いつの間にか第3回と第4回プロローグが更新されていたので読みにきました。前回のレビューは6月に書いたようですがこのレビューは10月に追記しています。
相変わらずキレッキレですね! 次をクリックする手が止まりません。
なんだかんだ言ってお好きなんでしょ!?
Web小説へのほとばしる愛を感じます。
インプ様ヤバいです。胸に刺さります。本当に闇です。
第3回では前回第2回まで読んだ時はなかった応援ボタン機能を活用して気に入ったもののページをクリックしまくりました。あるある~!!
第4回でも押しまくろうと思います!
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読みやすかったです。
(このネタは絶対にやらないといけないと思った)
なんだかんだ言ってお好きなんですよね!?と詰め寄りたくなるようなにやにや小ネタの連発です。夢中で次へ次へとクリックしていました。「ひどいいいぞもっとやれ」で大草原にしたいのですがさすがにレビューでそれは失礼かなと思ったため自重します。
インプめ……闇が深い……。あと第二回戦の商人と機械兵もわたしはぜったいにゆるさない……。この辺も心当たりがありすぎてつらいのに次を読もうとする私がいる……。
細かいところですが、本文よりタイトルの方が長いのもツボにはまりました。
次回も楽しみにしています。
(このネタも絶対にやらないといけないと思った)