真田幸村。それは、現代のある重い言葉と同じ意味を持つ。

タイトルで受ける印象と、読み終わった後の印象が大きく異なる、タイトルと中身のギャップが重みとなってのしかかってくる作品です。

この世界には、真田幸村が大量に存在します。一人の個人が大量に存在?
当然そんなことは起こりえません。作中では真田幸村のDNA鑑定も行われています。

真田幸村。この世界では、これは人名ではありません。ある言葉の代用でしかありません。

それが何か考えながら読み進めていくことで、その正体が徐々に明らかになっていきます。

その正体と、真実を知ったときの重み。それを最後まで読んで味わってみてください。

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