咲かない桜が咲いた頃には

タイトル通り桜にまつわる怪談です。

全体的に言葉の言い回しが絶妙で恐怖を誘います。

本文中に「貧相な桜の木は、枝ばかり伸びて全体に栄養が行き届いていないようだ」とお酒を飲んでいながら冷静に分析しているシーンがあるのですが、このシーンがあるからこそ、この後に主人公と同僚が見たものが決して、酒に酔ったための幻や見間違いではないことを引き立てているような気がしました。