ホラーはこのようにまず謎があるべきなのだ。 迫り来るゾンビや夜を脅かす狼男と吸血鬼なんてのはホラーかもしれないけれど、剣をバールに、魔法を銀の弾丸に置き換えたアクションRPGにしか見えない。主人公がつよくてこわくない。 正体不明の「何か」が怖くて足が竦みそれでも目的のために進まねばならぬところに逃げられない恐怖がある。 SFでありミステリでありそしてホラーである原発ピグミーにとても期待している。
主人公の女性は、原子力発電所の社員で、上司の命令を受けて放射能に汚染された町に生息しているという謎の生物を確認するため、廃墟の病院に防護服に身を包んで潜入します。そこで待ち受けていたおぞましい生…続きを読む
舞台、隠れ家、制限時間、責任――彼女の両肩に乗った、多重の因果への理解が深まるにつれて、肥大化する恐怖心。画面越しの自分ですら、圧迫されるようなこの息苦しさと焦燥感に、思わず喘いでしまった程です…続きを読む
小説世界の社会情報をリアル寄りに、頻繁に小出しに与える演出がホラー方向にぐっと押し込んでくれる。一連の作品の中では、どこか瀬名秀明に似たテイストもあるこれが一番でした。完結おめでとう&ありがと…続きを読む
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