【用語解説】

 本編に登場する用語についての解説です。

※実在する生物学用語を元にしていますが内容は全てフィクションです。


棘皮動物キョクヒドウブツ

 ヒトデやナマコなど、星型や五角形の体を持つ動物。体表に多くの骨片を持ち、水の通った管と筋肉で体を動かす。皮膚の硬さを変えることが可能。体の一部を失っても再生出来る種が多い。本編の舞台である凝澪島コゴリミオトウでは陸生動物に進化している。凝澪島では棘皮動物全般を指して「ガゼ」と呼ばれている。


五放射相称ゴホウシャソウショウ

 ヒトデの星型のように、五つの同じ構造の繰り返しからなる体のこと。人間や猫は左右相称。


陸生棘皮動物リクセイキョクヒドウブツ

 コン(魔法の源)を取り込み、海から陸に上がった棘皮動物。凝澪島ではかつて哺乳類をはじめとする陸生動物の絶滅が起き、それらの生物の生態的役割に入れ替わる形で進化した。陸上生活への適応で、五放射相称から左右相称に進化した種も多い。


水管スイカン

 棘皮動物の体内の、水が通っている管。血管のように酸素や栄養分を運ぶほか、液圧で体を動かす働きもある。陸生棘皮動物の場合は渾の溶けた透明な体液が流れている。


環状水管カンジョウスイカン

 棘皮動物の消化器官を取り囲む、リング状の水管。陸生棘皮動物では心臓に近い働きをしている。


管足カンソク

 水管の末端が体の外に出た器官。移動だけでなく、味やにおいを感じる働きがある。


【キャッチ結合組織ケツゴウソシキ

 棘皮動物の皮膚を裏打ちしている、硬さの変わる厚い組織。石のように硬くなることも、溶けるほど柔らかくなることも出来る。硬さの変化には時間とエネルギーが必要だが、陸生棘皮動物は体内の渾の作用により高速で硬化と軟化が可能。


【ヒトデ】

 星型の棘皮動物。


【ナマコ】

 紐や棍棒の形をした棘皮動物。


【クモヒトデ】

 五角形の胴体から、ヘビの背骨に似た五本の腕が生えている棘皮動物。


【ウミユリ】

 蕾型の胴体と枝のような腕、それらを支える茎からなる棘皮動物。茎がない種類はウミシダと呼ばれる。


【ウニ】

 球に近い形の棘皮動物。骨片が集合し、殻を形成している。

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ボーンシェル・ガール ヒトデ屋敷のメイドさん コルヌ湾 @shippo560

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