地味かもしれないがリアルの話。

 「取次」、「トーハン」、「返品制度」など、ただ書店に通うだけでは知ることのないような事柄についても簡単に、わかりやすくふれているので、書店をブラブラすること自体が好きなお人も目を通してみてはいかがでしょうか。上で挙げられた言葉について個人的に学ぶ機会があったため、おおよそ事実であることが窺えます。やはり書店は厳しい状況にあるようです。
 ライト文芸というジャンルについては、10年ほど前にはまだ存在していなかっただろうと個人的には思うところです。現在、20代以上の年齢の方には何となく察せられるのではないでしょうか(個人のオタク歴にもよる?)。そういったところも含めて考えながら読むのが楽しい作品です。