数分で推理の概念が揺らぐ事件

ミステリーと言う事で、詳細を書いてしまうと完全にネタバレになってしまうのですが、最後まで読んだ後の余韻が今までになく異様な雰囲気の作品です。
確かにこの事件の真相自体の想像はしやすいかもしれませんが、それを示す証拠は何か、もしくは……。

「記憶」と言うたった1つの要素が欠落しただけで、ここまで恐ろしく混乱極まりない事態が生まれてしまう……深読みすればするほど、推理と言う概念を惑わされる、まさにこの作品こそ新感覚のミステリーと言うものかもしれません。

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