すばるんのしらたき伝説はここから始まった……。
主人公の美少女すばる(♂)はより完璧なおっぱいを求めて、しらたきで偽乳をつくるという天才的な発想と出会います。
そのしらたきのおっぱいは、本物のおっぱいのようにたゆんたゆんに揺れます。そして、便利なことに使用後は食べられます。何と魅力的で実用的な偽乳でしょう。もうこの時点で普通のおっぱいに勝ち目はない。
そして、これが一番重要なことなのですが、なんと驚くべきことに……。
すばるんは男だから、おっぱいを触っても怒らないっ!!
何てことだ……。最強かよ……。
世の紳士諸君、よく考えてください。おっぱいで一番重要なことは何でしょうか?
胸の大きい小さい? いいえ、違います! おっぱいは大きくても小さくても等しく尊い存在! 大小で価値は決められない!
一番重要なのは、触っても怒られないおっぱいかどうかなのです!!
おっぱいを許可なく触って怒られたら豚箱行きです。奥さんや恋人がいたら触れる機会はいくらでもあるけれど、私のようなぼっち男にはおっぱいは果てしなく遠い存在なのです……。
しかし、すばるんのおっぱいなら触っても怒られない!!
その証拠に優司は顔をおっぱいに埋めても叱られなかった! それどころか、頭なでなでしてもらえた! すばるんは天使か!?
はぁはぁ……(*´Д`) ち、ちょっと落ち着こう……。
というわけで、この番外編によって、すばるんのしらたきおっぱいこそが至高の乳だということが証明されたのです。
みんなも、試してみよう! しらたきおっぱい!!
オープン時からずっと気になっていた御作の本編、そして現在連載中の続篇はいまもランキング上位の常連となっているが、その話数や字数を前にちょっと読み始めるのを躊躇している読者には、この番外篇からのスタートがお薦めだ。
実は私もタイトルだけでついつい食わず嫌いしていたのだが、それを乗り越えられたのもこの番外編の御蔭なのだ。
そもそも、番外編と言えば本編のスピンオフだったり後日談だったりするのだが、これは例えるならまるで美しい見本市のようだった。
冒頭から、粗筋のようで居ながら、あっという間に引き込まれ、なにやら面白そうだな、と麗しいすばるちゃんと初心な優司クンのどきどきなシーンに嵌って辿っていると、気付いたら読了だった。
タイトル&キーワードだけを見れば、ちょっときわどいものを想像してしまいそうだが、ところがどっこい、作者の筆はあくまで軽やかに上品に、それでいてコメディの王道を行く。
最も私が惹かれたのは、主人公を始めとする登場人物たちの人の良(好)さである。窮地に陥る様はまさにドタバタコメディそのものだが、しかし彼らは絶対に相手を無暗に追い詰めて苦しめたりはしないのだ。あくまで思いやり一杯に包み込んでしまう。
だからこそ、ハラハラドキドキの展開があっても その先を楽しみにまた読みに行けるのだ。
本編は恋愛・ラブコメ ジャンルのアクセス数 堂々の1位だそうだ。ぜひこの番外編から読んでみて欲しい。笑いを保証する。