何や、この切ない物語は……。ソシャゲが一つサービス終了する度に、こんな悲劇が起こっていたんやな……。今度から、王道スマホRPGとか、豪華声優陣とか、感動のストーリーとか、クリスマスガチャで何故か露出度の高い衣装のヒロインとか、そういうのを見る度に、やるせない気持ちになってしまうで……。
自分のプレイしていたゲームのサービスが終了してしまう。そんな体験した方も少なくないですよね。さっさと次にいっちゃう人も多いでしょうが、哀愁の中終わりまで居座るあの独特の感じ。ゲームの登場人物たちはプレイヤーほど自由ではありません。この作品に描かれる『気持ち』はどれも理解できます。私たちが書くWeb小説の登場人物たちも、こんな風に思うかも。そう思うと責任重大です。物語をちゃんと完結させようとか、幸せにしてあげようとか、彼らのためにも作品を愛してあげなくちゃと思います。
なんというか、主人公が哀れで、でもそんな感情もきっと彼等にはふさわしくないんだろうなという逞しさを感じられるラストで、個人的に好きな展開でしたorz
キャラクターの緩やかな終わりに想いを馳せることはそうそう、ない。幸福なキャラクターにはエンディング、結末、そのほかもろもろの着地点が与えられる。では着地点のないキャラクターはどうか? 担い手を失ったプレーヤーキャラクターはどうするのか? 終わるゲームの世界はどうなるのか? 書き手を失った途中の小説はどこへ行くのか? 活躍できなかった、終わらせてもらえなかったキャラクターたちは、そのあと、どうすればいいのか?……っていう、ゆるくて容赦のない永遠についての話に弱いのは、自分だけじゃないと思います。
ソシャゲは消えると何もなくなってしまうから...
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