ラノベとはかくあるべし!

気のいい主人公、愛くるしいヒロイン、ツンデレな幼馴染……ラノベとはかくあるべしという要素がぎゅっと詰まった、お手本のような作品。
とかく今の世の中はアイデア勝負とばかりに奇を衒ったものが多いけれど、そんな無茶をしなくてもこれだけ面白い作品が書けるんだってことをまざまざと見せ付けられたような気がする。

余談だがこのヒロイン、独特な口調がとあるアニメの登場人物に似ていて、ついつい自分なんかはその声で再現されてしまったのだが、実のところ、今作はそのアニメよりも以前に書かれているらしい。
そんなあたりにも作者の慧眼が垣間見える。