(ずっと作者が書かれてないので個別のコメントでなく一気にこちらのレビューをば)
2016年から更新されていないが、それが凄くもったいないと感じるほどの名作だと思う。作者は一体何を考えているのか……。もったいないとしか言いようがない。
まずヒロインの黒木エリカだが、喋り方はですます調で小動物みたいに可愛いが、そこはかとない母性を感じ、そこが非常にアクセントのあるキャラに感じる。エリカは物語全体を彩る中心であり、彼女の抱える事情に相応しい何ら遜色のないキャラの出来に感じた。
主人公も空気のような紋切り型のキャラでなく、性格と体格に特徴がある。のに、嫌味を感じさせず感情移入も容易だ。
また、話のテンポも凄く善く、会話文と地の文のブレンドが絶妙でテンポがよいので読みやすい。よく考えられて書かれてるなと素人でも感じた。恐らく作者自身の思考がシャープなので文章のまとまりもいいのだろう。
ネタバレになるので多くは言えないが、8話からの展開はびっくりした。上げて落してや読者の意表を突くのが抜群に上手い。あのキャラはこれからどうやって今後復権を果たすのか、再度物語に深く関わるのか気になるところだ。
追伸:完結してやがった……! ちっくじょおおおお!! なんだよおおおお!! ここでも私の意表を突きやがった……!!