幸せ♡ロリコンえんぱいあ♡

拝 印篭

第1話 事案発生! 弓ヶ浜海岸にて小中学生と教師42名が失踪! と、現在ワイドショーでは祭りの最中だとか?




「おおっ! よくぞ参られた? ゆ、勇者、たち、よ?」


 国王陛下は転移してきたその者達を認めた瞬間、困惑の表情を浮かべた。


 そこに現れたは、幼き少女達。歳の頃は10歳未満から、年上の者でも精々13、4か?

 大凡50人弱の平均年齢12、3歳の少女達は、なんと、それぞれに色とりどりの水着を着用したまま(ひゃっほい♡)困惑と、怯えと、何よりも恐怖心に彩られてこの謁見の間の深い紅の絨毯の上に佇んでいた。


【第五次異世界勇者召喚の儀】は、関係者各位の思惑とは異なる結果を生み出した。


「さ、宰相よ。予には此度の勇者が皆、年端もいかない幼子が街娼の着るような衣装をまとってる様にしか見えないのだが?」

「は、このような事は歴史上只の一度も無い異常事態でございます。確かに幼子が勇者として召喚された事はございましたが、此度のようにその全てが戦力外の幼女ばかり、しかもかような下品な恰好で、という事態は、臣の想定をも覆す異例の事態。憚りながら、此度の勇者召喚の儀は『外れ』であったかと……」


「分かっていないな。宰相よ!」


 俺は落胆の色を隠そうともしない宰相に対し「駄目出し」をして、未だ困惑を隠せない王と美少女達に微笑みを与えてから、改めて宰相にOSEKKYOUを始めた。


「我が国では美しい少女達が世界を救う話など吐いて捨てる程、それこそ星の数程も存在する。古くは魔法使いサ○ーに始まり、プリティ○ミー、セーラー○ーン、リリカ○なのは、ここ十数年はプリ○ュアなどなど枚挙に暇がない。お分かりか? 美少女達には無限の可能性が秘められているのだ! 我が国の格言にもこういう言葉がある。『かわいいは正義っ!』すなわち、そういう事なのだっ!!」


「はて? 貴殿の国には魔法は存在しないと聞いていたが?」


 ちっ! つまらない事を吹き込んだ奴がいたのか? まあ良い。


「それは大衆レベルでは秘匿されているだけの事。実際、これらヒロイン達は自らの正体を隠しつつ正義と愛とを守る為日夜闘い続けて来た歴史がある。そう、我が国の子女たちは奥ゆかしいのだ。それこそ、『大和撫子』という美しい言葉がある位にな!」


 その言葉に一定の納得を示す宰相。よしっ! 誤魔化せた。


「ぷり? きゅあ?」

「それって?」

「日曜の朝の?」

「やっぱりドッキリ?」

「それとも……」

「こわいひと?」


 や、ヤバい! 変な事を喋る前に口を塞がないと・・・


「君達! 安心したまえ。俺は日本人だ! これから俺が言う事を良く聞いて欲しい。ここは、我々の居た世界とは違う異世界。だが、心配しないでくれ。約束しよう。君達の安全は俺が全力を挙げて保証しよう。ここに居る邪な大人達も含めて君達に危害を加えさせるような事からは全員守ってあげよう。少なくとも、命の心配を必要とする事態には絶対にしないと約束する。だから、先ずは俺の話を聞いて欲しい」


 酷いのじゃ! と抗議する国王や宰相をシカトして少女達の水着姿を堪能していると、


「あ、あの~」


 ん? 一人の少女、いや、こ、こいつは成人しているな? 身長138cm 体重36kg、すっとんすっとんすっとん、という美しいプロポーションながらそのほうれい線は隠せない。いや、大多数の人には認識出来ないレベルではあるが、この俺の目は誤魔化せないぞ! このロリババァめ!


「ええと、貴女は?」

「え?(初対面で大人と認識してくれた? キュン♡)わ、私は、私立白鳥坂学園の初等部教師長谷見沙紀といいます。あの、ここは一体どこなのでしょうか? わ、私達はついさっきまで伊豆の弓ヶ浜にサマーキャンプに来ていたのですけれど……」


 教師だったのか。ちっ! 不純物が混じっていたとは・・・だが、これはチャンスか? 彼女を籠絡すればこの集団を完全に支配下に収める事も容易い。本物のババァが混ざってるよりはある意味ラッキーだったと捕えるべきか?


 だが、ロリババァ枠はもう埋まってるんだがな。とはいえ、俺は紳士である。俺は彼女のセパレートの水着の上からパーカーを羽織っただけという無防備な両肩に手を置いて説得を開始した。


「先生、落ち着いて聞いて下さい。ここは異世界『アルカナルヴァース』その中にある王国『ヨソノランド』そして、ここにおわすのはこの国の国王とその臣下たち。貴女方はこの世界に『勇者』として召喚されたのです」


「ほへ?」(キュン♡)


 うん。余りと言えば余りな出来事に心のブレーカーが落ちたかな? 俺の時にも何人かはこんな状態になる人が居たもんな。


「予からもそろそろ説明していいだろうか?」

「うっせ! この幼女誘拐犯! いや失礼、陛下。どうぞ」

「何気にディスらないで欲しいのじゃがな。予の心臓はとても弱いのじゃ。まぁそれは良いとして」


 いいなら余計な事言うなよな。この豆腐メンタルめ!


「それよりも、彼女達に何か羽織る物を提供して欲しいのだが」

「勿論だ。今準備をさせている」


 と、国王はそれなりに紳士的に対処を指示する。こういう如才ないとこだけ見せてれば名君として名を残せたのにな。


「諸君には大変申し訳無い事をしたと認識している。だが、伏してお願いする。諸君をこの度この世界を救う勇者として異世界より召喚させていただいた。我が国、いや、この世界は邪悪な魔王の侵略により絶滅の危機に瀕している。過去、1000年の昔より幾度も魔王は復活しては人々を蹂躙してきた。そして、一年前、【第四次異世界勇者召喚の儀】が行われ実に48名の異世界勇者が召喚された。だが、卑劣なる魔王の罠に嵌り数多の勇者たちが帰らぬ人となった。その時の勇者の生き残りは……」


 俺の方をチラ見する国王。


「そこに居る【鉄血の勇者】と、彼とパーティーを組んでいた僅か3名の勇者のみ。戦力の拡充は急務であり、また、【異世界勇者召喚の儀】は、星の運行に左右される為、僅かな機会を失う訳にはいかなかったのじゃ。今回の期を逃せば次に【異世界勇者召喚の儀】を行えるのは49年後となる。それを待っていては人類は魔王の使徒に滅ぼされてしまうのだ!」


 ま、実際は魔王が人を滅ぼす事は無いのだがな。


「あ、あの~、それで、私達は帰して頂けるのでしょうか?」

「……大変、申し訳ないのじゃが、現状直ぐに帰還できる術は存在しない。ただ、全ての人々の幸せが取り戻せれば世界の揺り戻し効果で勇者様方は帰還できるようになるという説もある。今の段階ではそれに縋るしかないのじゃ」


 ざわざわと少女達が騒めく。中には涙目になっている娘もいる。


「まさか、諸君のような幼子が召喚されてしまうとは露程にも思っていなかったのじゃがな。許して欲しい。この世界は諸君に委ねなければ最早立ち行かない程に切迫しているのだ。だが、安心して欲しい。諸君にはこの世界へ召喚された際に特殊な技能と、それを効率的に使う為の【デバイス】がそれぞれに与えられている筈じゃ。その力を以てすれば、危険な事もほとんど無いと言って良いじゃろう。詳しい説明は後日宰相と我が末娘である『ジョセフィン』から知らせる事としよう。先ずは歓迎の宴を供するので、是非参加して欲しい。我が城の給仕たちが諸君の身支度の世話をする故、彼女らに任せると良い。ドレスも一人一人の分用意してあるので、良ければ貰ってやってくれたまえ」


「侍従長のセバスチャンでございます。お嬢様方、給仕たちが御案内いたしますので、どうぞ控室の方へ」


 そう言われると、漸く少し安心したのかメイドたちに連れられて水着少女たちは控室へと向かっていった。先生のテンションが微妙にヤバい感じだったのが何やら怖いのだが。


「勇者殿!」


 宰相から睨まれている。怖くはないがな。


「先程の話、間違い無いのでしょうな?」

「先程の? とは?」

「とぼけなさるな! あの年端もいかぬ少女達が戦力として期待できると言うたではないか!」

「脳の血管が切れますよ」

「臣の血管などどうでも宜しい!」


 いや、死ぬぞ。


「それを言うなら陛下も大概だと思いますがな。我等の仲間があのような悲劇的最期を迎えた事を知りながら『危険な事もほとんど無い』ですか。JAROに言いつけぢゃろか?」


「? 言葉の意味は良く判らんが? そうでも言わんと救いが無いではないか……」


「陛下、御身の高潔な事、誠に感服いたしますが、だからこそ今日の事態を招いたという事もまた事実。大事な情報の共有が出来ていない組織などあっという間に瓦解するものです。再三ご指摘して参りましたが、あえて再度申し上げます。我等勇者を信頼頂けるのであれば、魔物との闘いはともかく、少なくとも人同士の争いに巻き込むような真似だけはしないで頂きたい」


「良くも言いおる。予の価値などジョセフィンの【種】程度の価値しか認めていない癖に」


 国王がヒネた。




  ☆




「勇者さま。御成功おめでとうございます」

「ありがとう、ジョゼ。どうやら第一段階は無事クリア出来た。だが、問題はこれからだ。我が領へと彼女らを連れて行かねば何も始まらないしな」

「既に衣装、住居、糧食、どれも手配済みですわ。領都への汽車のチケットも予約済です」

「ありがとう。愛してるよ。可愛いジョゼ」

「あんっ♡ きっと、その台詞をあの娘達にも言うのですね? 悪い男♡」

「その、悪い男に魅入られた憐れなお姫様。俺は改めて誓うよ。俺は全ての愛する人の為なら神でも悪魔でも、全てに勝ち、この美しくも呪われた、絶望の檻に閉じ込められた世界を幸せの色に染め上げてみせる。どこまでも、ついて来てくれるかい?」

「ええ。どこまでも♡」


 40センチ近く高い俺の首筋に抱き付きながらキスをせがむ第三皇女殿下の期待に応え、俺はその唇に優しく口づけをした。


 ここまで言えばもうカミングアウトしたも同然だろう。そう、俺は紳士。ロリコン紳士である。

 御年11歳のジョセフィン姫は元より、辺境伯領に戻れば俺の愛する幼女たちが待っている。

 無論、日本の法律に鑑みれば即事案発生である。俺の求める幸せは日本に居ては実現できない。


 だが、良く考えてみて欲しい。


 本来、人間が最も自然に一番強い子を産む事ができる年齢層は、13~16の間である。百年程前なら常識であった人間の本能に根差したその期間は、逆説的に言えば女性が一番美しい時でもある。


 にも関わらず大多数の国ではその年齢の女性と交わる事自体が犯罪として認められていない。

 それは余りにも不健全である。本気で考えて貰いたい。


 少女と交わる事が罪だというのか?


 むしろ、某超大国の人のように人妻相手でなければ勃たない、という方が余程不健全な気がするのであるが……


 だが、ここは異世界、まして俺の領地は人類社会の最果ての地。法の処罰の至らぬ世界だ。


 そして、今回召喚された少女達。


 この世界に召喚された勇者は肉体的には不老不死で現状に固定される。(怪我、外傷による死亡は除く)すなわち、今回召喚された幼女、少女達は今の姿のままその存在が固定され、この世界に居る間は永遠に美しい少女のままで居られるのである。


 ロリひゃっほい!


 最早俺には日本に帰るだけの理由が無くなっているのである。


 だが、先程も言った通り俺は【紳士】である。


 彼女達に無理強いをする気は無い。帰りたい娘には真摯にその為の道を示してあげたいと思うし、望みのある娘等にはその望みを叶えてあげたい。


 だが、一方で俺は超ジゴロ。幼女は全て俺に惚れさせてみせる!


 根拠もある。昔俺の幼馴染が言っていた台詞であるが、


「女の子って、本能的に【男】というものに対して絶望的なまでに恐怖を感じているの。だって、本気で押さえつけられたら、どんなに抵抗しても勝ち目は無いのだもの。最終的にはレイプされようが、殺されようが、私達女には男に対抗する術は無い。でも、あんただけは別。あんたにはそんな恐怖を押し付ける男ではないと無条件に信じられる空気があるのよ。だから、私を含めて女の子はあんたの前でならどれだけ無防備でも平気で居られる。だから、そこだけは変わらないあんたで居て! これは【め・い・れ・い】よ♡」


 そう言っていた彼女はもう、ここには居ない。


 いや、領地にいるんだけどね。




 いずれにせよ、この世界は俺に対してとても優しい世界だ。この一年、俺は各地を転々としてはっきりと理解した。俺はこの世界で自分自身の王国を作る事を決意した。そして、この世界で骨を埋めることを決意した。俺はこの世界に永遠のロリの楽園を築くのだ!


 俗な言い方をすればこうだ!


「ロリコン王に、俺はなるっ!!」


 繰り返し言うぞ。


「ロリコン王に、俺はなるっ!!」


 大事な事なので二回言いました。




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