「教授」の名前が出てこないのが良かったです。接点はゲーセンとゲームだけ。いつの間にかあだ名やスコアネームを覚えていても、親しくなるのにそれ以上の情報は必要なくて……そんなあの頃の空気感を思い出し…続きを読む
90年代の、それもある特定の期間を舞台に描かれたであろう青春小説。そう、まさにこれはゲームを通した青春小説なのです。不良のたまり場であったそれ以前と、小さいゲームセンターは淘汰されより大型…続きを読む
「恋」「愛」「好き」という言葉を使っていないのに、「ぼく」の抱く、純粋で透明な恋情が伝わってきて、とても良かった。 あまりにもプラトニックなので、恋という言葉を使っていいのかためらうほどです…続きを読む
題材も筆致もシンプルですが、描き出される世界は実に立体的です。狭くて寂れた、それでも居心地のいいゲームセンターという場所の空気がありありと伝わってくるのは、言葉選びや道具立ての適切さの成せる業でしょ…続きを読む
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