なんだろう。最初は吾妻ひでおの漫画っぽいシュール&ナンセンスな感じだったのだが、16番目が生まれてきた処から、加速度的にハードSFっぽい感じに変わってきた。なにしろ質量不変の法則すら無視して増え続ける妹たちなのだから、どんな展開もお気に召すままなのだが、抑え気味な処が雰囲気を壊さずにいる。
序盤のギャグから忍び寄るシリアスそして最後の怒涛の展開で一度も目が離せない!
0は無限と近しい存在である。何も書いていない白紙のページは、これからどんな物語でも描けるという可能性を秘めているのだ。しかしそこに、冒頭の数行を書き出して、起承転結の起を繋げていくとどうだろう…続きを読む
まさか、ここまで壮大なオハナシに持ってこられるとは。妙な発想をどこまでも突き詰めていくSFとしての面白さをきちんと持っていると思います。で、妹萌えもちゃんと回収してる。お見事です。
カクヨムのSF陣は化け物かと思うくらいレベルが高いのですが、これもその一本に入りました!妹というキャッチーなフックから、ここまでの展開が導き出されるなどと、誰が考えたでしょう。素晴らしい!
もっと見る