つづき


まぁ、俺もどちらかと言えば好きではあるのだが、何故か茜は他の人よりも俺に何かと世話を焼いてくるのがとてつもなくしんどく感じている。


それを羨ましがる人は多いと聞くが、正直、された者の気持ちになれば嫌とすぐに思うだろう。


どうせこの鳴り止まない電話も……


出るか出ないか迷う


「よし。」


     プッ


普通に終了ボタンを押して隣に置き、草原の広がる世界へ目を向けマウスを片手に浸ろ


ブゥゥゥゥゥゥンッ


    ブゥゥゥプッ


「あーっもぅ!!」


携帯をベットに放り投げ、画面に


ゴン ゴン ゴンッ!!


  ドン ドン ドンッ!!


今度はドアがなりだし、ベットの上で画面が光り着信を知らせる。


「なぁぎぃさぁーーーー!!」


玄関越しに聞こえる聞き覚えのある怒鳴り声が……


「いるんでしょ?知ってるんだからね!!」


……どうやらかなりご立腹らしい


「よくも切ってくれたわね!!」


これ以上玄関先で怒鳴られても近所迷惑になるため、俺はため息を吐きながら説教を覚悟し、玄関へと向かった。



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吉野に染まれ ねぼけおおかみ @nekozakura

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