なんだ大きな猫じゃないですか!

地元愛に溢れる物語です。
熊本の土地勘に明るければ、ああ、なんとなくあの辺りで褌一丁だったのかとその様子が目に浮かびます。虎退治と息巻きながらも、将棋を指して荒事を起こさず解決しようとする様が滑稽で愛らしいです。どこか抜けている熊本人です。
して大きな猫がたいぎゃむぞらしかです!(そして、大きな猫がとっても可愛いです)
誰や、虎んごたるとかいうたモンは!(誰だ、虎のようだとかいう奴は!)
物語を読み進める最中、そんな風に頭の中でツッコミを入れていました。
作者の芝村さんについて今更言うまでもない話ですが、セリフや解説に頼らず、言い回しや小道具、背景、わずかなキーワードでその時代を表現される手法が大好きで、いつも勉強させていただいております。

追伸
熊本でしたらまた飲み会開きます!