不慮の事故で最愛の妻を亡くしたオルフェウスはある約束をして黄泉の国から妻をエウリディーケを連れ帰ろうとするけれど……。有名なギリシャ神話です。琴座の起源ともなる物語です。その神話になぞらえながらもう1つの物語が語られます。淡々と語られる情景描写に胸を締め付けてくる心情描写。ふたつの愛の物語を歌うような美しい表現とともに見届けてください。
詩と散文が交互に書かれ、それぞれの話が関係し合ってゆっくりと話が進んでいきます。一つ一つの台詞、描写が鮮やかで、声に出して読みたい小説だと思いました。
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